北京オリンピック専用アプリ
“帰国後速やかに削除を”

北京オリンピックで健康状態を管理する専用アプリをめぐり、情報の抜き取りなどへの懸念が広がっていることについて、松野官房長官はJOC=日本オリンピック委員会を通じて選手側に対し、帰国後は速やかにアプリを削除するなど、注意点を伝えていることを明らかにしました。

4日開幕する北京オリンピックでは、新型コロナ対策として健康状態を管理するため、選手などに対しスマートフォンの専用アプリで、毎日の体温の登録が求められていますが、アメリカのオリンピック委員会が情報漏えいのおそれを警告するなど、中国当局による監視や情報の抜き取りへの懸念が広がっています。

これについて松野官房長官は記者会見で2日、スポーツ庁がJOCなどを通じて改めて選手側に注意点を伝えるよう要請したことを明らかにしました。

具体的にはアプリは必要最小限の使用にとどめ、帰国後は速やかに削除することや、アプリを導入する端末を別途用意するのが望ましいこと、さらに違和感があった場合は速やかに「内閣サイバーセキュリティセンター」などに連絡してほしいとしています。

松野官房長官は「関係省庁で追加的な対応策も協議し、情報セキュリティー対策にしっかりと取り組んでいく」と述べました。