岸田首相 アフリカ諸国へ
1000万回分ワクチン供与

世界の栄養不良の改善策を議論する「栄養サミット」が東京で始まり、岸田総理大臣は各国や地域に今後3年間で3000億円以上の支援を行う意向を表明しました。
また新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の世界的な感染拡大を踏まえアフリカ諸国に1000万回分をめどにワクチンを供与する考えを明らかにしました。

「栄養サミット」は世界の栄養不良の改善に向けて、国際的な取り組みを促進する国際会合で、東京都内のホテルで7日から2日間の日程で始まりました。

冒頭、岸田総理大臣が演説し「世界は、一方で栄養不足、もう一方で栄養過多という課題に直面している。新型コロナの影響も甚大で、重度の栄養失調に苦しむ子どもたちが1360万人増加している」と指摘しました。

そのうえで各国や地域に対し、今後3年間で28億ドル、日本円で3000億円以上の支援を行う意向を表明し、科学技術も活用した持続可能な食料システムの構築に貢献する考えを示しました。

また、岸田総理大臣は、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の世界的な感染拡大を踏まえ、喫緊のワクチン需要があるアフリカ諸国に対し、国際機関などと調整したうえで1000万回分をめどにワクチンを供与する考えを明らかにしました。