進党出身議員が
地域政党設立の動き

去年、分裂した民進党出身で、現在、無所属で活動する議員からは、地元で地域政党や政治団体を設立し旧民進勢力を糾合しようという動きが出ていて、今後、来年の参議院選挙をにらんだ野党間の候補者の調整や、国政での野党連携につなげたい考えです。

去年の衆議院選挙の直前に分裂した民進党出身で、現在、無所属で活動している岡田元外務大臣と野田前総理大臣は、それぞれの地元で、地域政党「三重民主連合」と政治団体「千葉民主連合」を設立しました。

旧民進党の勢力を糾合しようという動きは他の県にも広がる兆しを見せていて、岡田氏らとしては、来年の参議院選挙をめぐり、野党第1党の立憲民主党と第2党の国民民主党が、定員が2人以上の「複数区」ではそれぞれ候補者の擁立を目指すとしていて、共倒れの可能性も指摘されていることから、全国的に野党間で候補者調整を行える環境を整えたいものと見られます。

さらに、先の通常国会で立憲民主党と国民民主党の間で国会対応の足並みが一致せず、政府・与党を利するところがあったと指摘されていることから、こうした動きを国政での野党連携にもつなげたい考えです。