31日の衆議院選挙から一夜明け、1日朝、各地で当選した人が街頭に立つ姿が見られました。

群馬1区 自民 中曽根康隆さん

衆議院選挙で群馬1区で当選した自民党の中曽根康隆さんは、前橋市内の街頭で有権者に手を振って感謝の気持ちを伝えていました。

中曽根さんは前回は比例代表で当選しましたが、今回は群馬1区から立候補して、2回目の当選を果たしました。

一夜明けた、1日朝、前橋市内の交差点に立ち、ドライバーに手を振って感謝の気持ちを伝えていました。

中曽根さんは「当選した実感はまだありませんが、11万人の方に名前を書いてもらい重い数字だと感じています。この数字を背負って、期待に応えられる活動をしていきたい」と話していました。

また、「新型コロナのダメージを受けている人たちによりスピーディーにお金などを届けていくことが最優先だと思います。そして、新しい取り組みをする個人や企業、自治体を支援したい。きょうからより一層、気を引き締めて、地域や国のために頑張っていきたい」と抱負を語りました。

一方、自民党の甘利幹事長が小選挙区で議席を確保できなかったことについては「自民党に対する厳しい意見の表れだと思います。党の若手議員としてそうした厳しい声を党内に届けられるようにしていきたい」と話していました。

山梨2区 自民 堀内ワクチン接種担当大臣

衆議院山梨2区で4回目の当選を果たした自民党の堀内ワクチン接種担当大臣は、地元、富士吉田市の街頭に立ち、有権者に感謝の気持ちを伝えました

4回目の当選から一夜明けた午前7時半ごろ、堀内氏は選挙運動を支えた夫や長男とともに街頭に立って、手を振ったり頭を下げたりして支援への感謝を伝えました。

堀内氏は支援者への挨拶回りなどを行ったあと、2日の閣議に出席するため、1日夜、東京に向かうということです。

堀内さんは「地元からもらった大きな力に感謝するとともに、大きな期待に対して身が引き締まる思いです。期待に応えられるようしっかりと国会で仕事をしていきたい」と話していました。

東京8区 立民 吉田晴美さん

東京8区で自民党の石原元幹事長らをやぶって初当選を果たした立憲民主党の吉田晴美さんは午前8時ごろからJR阿佐ヶ谷駅前に立ち、「社会に対する不安が広がり、格差が拡大していて、手を打たないといけない。みなさんの期待に応えるためのスタートラインに立ったので、一生懸命頑張りたい」と抱負を訴えました。

このあと報道陣の取材に応じ「この選挙区では野党共闘が実現し、多くの人の気持ちが1つになった選挙戦だったが、立憲民主党は議席を減らし、大変厳しい結果だと受け止めている。格差が拡大し『仕事をしたくてもできない』『どこに希望を求めればいいのか』という声をたくさんもらっているので、弱い立場の人や理不尽を感じている人に寄り添う政治をやっていきたい」と話していました。

神奈川13区 立民 太栄志さん

衆議院選挙の神奈川13区で、自民党の甘利明幹事長を破り初当選を決めた立憲民主党の新人、太栄志さんは、さっそく街頭に立って当選の報告をしました。

太さんは自民党の甘利幹事長との一対一の争いを制して初当選を決めました。

一夜明け、さっそく大和市の大和駅前に立ち、通勤客とグータッチをして支援への感謝を伝えていました。

太さんは「徹底して地域を歩く草の根活動を5年半行ってきた。政治を変えてほしいという市民一人ひとりの強い思いが結集した結果だと思う」と述べました。

その上で「コロナからの復興に向けて、苦しんでいるみなさんを支えることに力を尽くしていきたい。このままの政治では日本が前に進めず、衰退していくと思うので、何とか食い止めて新しい時代を作っていきたい」と意気込みを語りました。

大阪の選挙区 維新 候補者全員が当選 新人の池下卓氏は

大阪の選挙区では、日本維新の会が擁立した15人の候補者全員が当選しました。

初当選した人たちは、1日からさっそく街頭に立つなど、国政への活動をスタートさせました。

大阪10区で立憲民主党の辻元清美・副代表らを破った新人の池下卓氏は、高槻市の駅前で初当選のあいさつをしていました。

また、近くであいさつをしていた辻元氏からは「おめでとう。お見事でした」などと声をかけられていました。

池下氏は記者団に対し、「厳しい選挙戦だったが『よかったね』などと声をかけてもらい、本当に安どの気持ちが大きい。国政は未知の世界だが、府議会議員としての経験を生かして頑張りたい」と述べました。

大阪2区で初当選した守島正氏も、阿倍野区の地下鉄の駅前で当選のあいさつをしました。

守島氏は「応援しているなどと声をかけていただいて、だんだんと当選の実感が湧いてきた。選挙戦で訴えてきた持続可能な社会保障制度の構築などに、真っ先に取り組んでいきたい」と話していました。