菅首相 今月中旬に解散
総裁選先送りの見方も

菅総理大臣は、来週前半にも、二階幹事長を含め自民党の役員人事を行い、これにあわせて閣僚を交代させることも検討しています。党幹部の間では、人事のあと速やかに衆議院選挙を行うのが望ましいとして、菅総理大臣が、今月中旬に解散に踏み切り、総裁選挙を先送りするのではないかという見方も出ています。

菅総理大臣は、おととい自民党の二階幹事長と会談し、歴代最長の5年あまりにわたって幹事長を務める二階氏の交代を含め、党の役員人事を行う意向を伝えました。

二階氏の交代について、自民党内では「思い切った判断だ」といった評価の一方「内閣支持率が低下する中、二階氏を代えても国民の評価は変わらないのではないか」という指摘もあります。

菅総理大臣は、来週前半にも、自民党の役員人事を行い、これにあわせて閣僚を交代させることも検討しています。

これを受けて、党幹部の間では、人事のあと速やかに衆議院選挙を行うのが望ましいとして、菅総理大臣が、自民党総裁選挙が告示される今月17日の直前に衆議院の解散に踏み切り、総裁選挙を先送りするのではないかという見方も出ています。

ただ、総裁選挙の先送りには、立候補を表明した岸田前政務調査会長が「総裁選挙を堂々とやることが大事だ」と述べるなど、党内から反発が出ることも予想されます。

衆議院選挙の日程について、与党内では、10月21日の議員の任期満了までに実施すべきだとして、満了直前の日曜日にあたる17日に投開票を行う案が有力視されています。

4閣僚が会合 菅首相のもとでコロナ対策取り組むと確認

自民党総裁選挙を前に、加藤官房長官、武田総務大臣ら4人の閣僚が、31日夕方、会合を開き、菅総理大臣のもとで、今後も新型コロナウイルス対策に一致して取り組むべきだという認識で一致し、総裁選挙に向けて、情報交換していくことを確認しました。

加藤官房長官、武田総務大臣、萩生田文部科学大臣、井上万博担当大臣は、都内のホテルで会合を開き、自民党の総裁選挙に向けた対応を協議しました。

出席者によりますと、会合では「閣僚として、総理大臣を支えるのは当然だ」といった意見が出され今後も菅総理大臣のもとで新型コロナウイルス対策に一致して取り組むべきだという認識で一致したということです。

ただ、4人は、加藤官房長官が竹下派、武田大臣が二階派、萩生田大臣が細田派、井上大臣が麻生派とそれぞれ別の派閥に所属していて出席者からは「菅総理大臣の再選支持で派閥をまとめるのは難しい」という意見も出て、引き続き情報交換していくことを確認したということです。