【タイムライン】
自民党総裁選2021

※自民党総裁選に関する発言や動きを1日ごと まとめて随時更新します。

リンク 【詳しくわかる】自民党総裁選2021 日程 仕組みをわかりやすく

【9月29日(水)】

2021年総裁選の結果

菅総理大臣の後継を選ぶ自民党総裁選挙は、河野規制改革担当大臣、岸田前政務調査会長、高市前総務大臣、野田幹事長代行の4人が立候補し、国会議員1人1票の「国会議員票」382票と、「党員票」382票の、合わせて764票をめぐって選挙戦を展開。

午後1時から、東京都内のホテルで国会議員の投票と開票が行われ、28日までに党員・党友が郵便などで投票した「党員票」と合わせて開票結果が発表。

有効票762票のうち
▽岸田氏が国会議員票146票、党員票110票の合わせて256票
▽河野氏が国会議員票86票、党員票169票の合わせて255票
▽高市氏が国会議員票114票、党員票74票の合わせて188票
▽野田氏が国会議員票34票、党員票29票の合わせて63票。

この結果、4人の候補者のいずれも過半数を獲得できず、1位の岸田氏と2位の河野氏の上位2人が、決選投票に。

決選投票は、国会議員1人1票と各都道府県連に1票ずつ割りふられた47票の、合わせて428票で争われた。

その結果
▽岸田氏が国会議員票249票、都道府県票8票の合わせて257票
▽河野氏が国会議員票131票、都道府県票39票の合わせて170票で、岸田氏が河野氏を抑えて、新しい総裁に選出。

【9月28日(火)】

河野氏 国会議員に電話かけ支持拡大図る

閣議の後の記者会見でー
「相当な突破力を用いてコロナ対策を進めていかなければならず、それができるのは、ワクチン接種の実績を見てもらい『やはり河野太郎しかいない』ということになるのではないか。私が総裁に選ばれれば、決選投票でも党員の声がきちんと反映されるルールにしていきたい。今回も、ルールは違うが、国民の声にきちんと耳を傾けた総裁選挙が行われるものと信じている」
このあと、陣営の幹部を務める伊藤 元金融担当大臣や坂本一億総活躍担当大臣らと党本部を訪れ、二階幹事長と会談。
また、まだ態度を決めていないとみられる議員を中心に電話をかけ支持拡大を図る。

岸田氏 派閥の臨時総会「全てをかけて戦い続ける」

自らが率いる岸田派の臨時総会に出席し、所属議員を前にあいさつー
「われわれは決して派手ではないが、着実に多くの国民の支持を積み上げてきた。あす開票が終わるまで決して予断は許されず、1つのミスや失言が、大きく勝敗に影響するという緊張感を持ち続け、頑張り通さなければならない。私の全てをかけて、結果が出るまで戦い続ける所存だ」
岸田派は、所属議員全員が、ほかの候補者の支持を表明している議員にも個別に接触して働きかけ、国会議員票のさらなる上積みを図ることを確認。

高市氏 神社参拝「人事を尽くして天命を待つ」

国会近くの日枝神社に、陣営の選挙対策本部長を務める古屋 元国家公安委員長ら10人の議員とともに参拝。
記者団に対しー
「きょうまで正々堂々とよい選挙戦をさせてもらったことにお礼を申し上げた。人事を尽くして天命を待つ。多くの人の志や、政策への理解が進んでいると信じて、最後の1秒まで一生懸命戦う」
これに先立ち高市氏は、党本部で二階幹事長と会談し、告示以降、総裁選挙の事務作業が滞りなく進んでいることに謝意を伝える。

野田氏 陣営の会合「最後まで一番を目指して頑張り抜く」

国会内で開かれた陣営の選挙対策本部の会合に出席。
「20人から始まった私たちの陣営が守るのは、国民1人1人の暮らしだ。1人で苦しんでいる人や泣いている人がいたら、そこに飛び込む自民党につくり変えていきたい。きょうも、たくさん電話をさせていただいた。出遅れが響いていて本当に苦労をかけているが、最後まで一番を目指して頑張り抜く」
これに先立って、野田氏は自らが会長を務める、生殖補助医療に関する法整備を検討する超党派の議員連盟の会合に出席。

菅首相記者会見「次の総理も最終判断行使を」

「総理大臣と官房長官の違いは最終決定者であるかそうでないか、ここは極めて重いものがあると思う。総理大臣として、例えば緊急事態宣言を決定をすると、多くのみなさまの生活が一挙に変わってくるが、そういう判断を総理大臣はせざるを得ない。政治は、やはり最終判断は総理大臣がすべきだと思っているので、次の総理大臣にもそうした権限を行使してもらいたい。いろんな条件に耐えられることが必要だと思う」

最大派閥 細田派 “高市氏か岸田氏”

最大派閥の細田派は、派閥幹部が所属議員に個別に電話で連絡し、決選投票になった場合の対応を伝える。
派閥として高市前総務大臣と岸田前政務調査会長を支持すると決めたことを踏まえ、2人のうち、いずれかが決選投票に進んだ場合には、まとまって支持するよう呼びかけ。

二階派 事実上の自主投票

二階派は、国会近くの派閥事務所で会合。
派閥の会長代行を務める河村元官房長官は、派閥内で意見が分かれていることを踏まえ「それぞれの立場は十分に尊重したい。自分の応援している候補者が決選投票に進まず、迷うことがあれば、二階幹事長や幹部に相談してもらいたい」と述べ、二階氏も「そのとおりだ」と応じる。
決選投票になった場合も、それぞれの判断に委ね、事実上の自主投票とすることを確認。

河村氏は記者団に対しー
「できるだけまとまっていきたいという思いはあり、気持ちは1つだ。しかし、候補者と特別な縁がある議員や、すでに陣営の体制の中で頑張っている議員もいるので、それを尊重しようということだ」

二階幹事長は記者会見でー
「候補者は一生懸命、日頃から考えていることを主張しており『自民党には幅広い人材がいる』と国民や党員に安心感を与えたと思っている。党全体や党員の声を聞いて、まとめていくことが幹事長の仕事であり、私が方向付けをしてはダメだ」
Q、派閥としてまとまって対応すべきか?
「対応したくない人は出ていってもらうよりしかたない。プロの世界だから、愚問ではないか」

石原派 決選投票の対応までは議論は行われず

自民党の石原派は、国会近くの派閥事務所で臨時総会。

会長を務める石原・元幹事長ー
「派閥としては自主投票にしていて、いまはそれぞれ陣営が分かれている。決選投票が非常に濃厚になってきたので、各自、道理をわきまえて、難局に当たっていこう」
このあと会合では、選挙の情勢について意見を交わすが、出席者によると、決選投票になった場合の対応までは議論は行われなかった。

竹下派 茂木外相 岸田氏支持の考え示す

自民党竹下派の会長代行を務める茂木外務大臣は、閣議のあとの記者会見でー
「われわれのグループとしては大半が岸田氏支持でまとまり、方向性は明確になった。ベテランから若手までの登用を含め、一番ぶ厚い体制を築けるのが岸田氏だ。衆議院選挙や来年夏の参議院選挙を見据え、安定政権をつくる観点からも岸田氏支持の声が大きかった。私も完全にその考え方を共有している」

坂本一億総活躍相 河野氏陣営「厳しい情勢も 最後の力を」

河野氏陣営の選挙対策本部で事務総長を務める、坂本一億総活躍担当大臣は閣議のあとの記者会見でー
「先行逃げ切りで、私が事務総長になったときは『1回目の投票で決めましょう』というようなことだったが、やはり、なかなか、そこは厳しく、党員票は、なかなか急激な伸びが見られない。国会議員票も連日いろんな情報が入ってきて『ひっくり返された』『ひっくり返した』の連続であったので、非常にプレッシャーも感じた。ここに来て厳しい情勢もあり、それを跳ね返すだけの最後の力を振り絞らなければと思っている」

立民 福山幹事長「候補が主張する感染症対策具体性ない」

「4人の候補が主張する感染症対策は、まったく具体性がなく、国民の不安は払しょくできない。新しい総裁、総理大臣には、臨時国会では代表質問だけではなく、予算委員会の場で今後の対策をしっかりと説明してもらう必要がある」

共産 志位委員長「コップの中の争い 政権交代必要」

「『安倍・菅政治』を中枢で支えてきた候補ばかりで、コップの中の争いだ。どなたが新総裁になっても、政治の中身は変わらず、『自公政治』そのものを終わらせるため、政権交代が必要だ」

維新 遠藤国対委員長「議論の中で言っていることは実行を」

「誰が新しい総裁、総理大臣になるかはわからないが、選挙戦での議論の中で言っていることは実行してもらいたいし、そうでないと政治不信を招く。とにかく政治を前に進めてもらいたい」

【9月27日(月)】

河野氏「国民の広い支持を頂き 勝ち抜く戦略」

東京・新宿区の都営アパートを小泉環境大臣とともに訪れ、移動販売を手がけている会社が、高齢の住民らに食料品などを販売している様子を視察。
記者団に対しー
「東京にも高齢化の波が押し寄せている。行政をデジタル化して、買い物に行けない人がどこにいるのか可視化すれば、いろんなサービスを提供できる。誰ひとり取り残さない、豊かな暮らしができる社会を作りたい。国民の広い支持を頂き、それをもとに勝ち抜くという戦略に変わりはない」

岸田氏「少しずつ訴え届いている 最後まで戦い抜きたい」

国会近くの日枝神社に参拝し、総裁選挙での勝利を祈願。
記者団に対しー
「少しずつ自分の訴えが届いていると感じている。最後の最後まで結果が分からない選挙だ。緊張感を持って、最後まで戦い抜きたい」

高市氏「思いがけない人から応援 勝ちにいく」

国会内で、中国の新疆ウイグル自治区やチベットなどでの人権問題に取り組む4つの団体の関係者と面会し、意見を交わし、「中国の非道な法律の制定や運用、人権侵害に対して、しっかり戦っていく」と述べる。
記者団に対しー
「手応えはとても良くなってきている。思いがけない人から応援のエールもたくさんあり、勝ちにいく。最後の時間まで使い切って必死に戦っていく」

野田氏「票の上積み図り ゴールを目指したい」

東京都内にある、JA全中=全国農業協同組合中央会や全日本不動産協会などを訪れて幹部と面会し、自らが訴えている少子化対策や地方創生などの政策に理解を求める。
記者団に対しー
「地域のJAや郵便局、それに不動産関係をはじめとしたなりわいをしっかり強くしていくことや、子どもを大切にする政策を持っていることを受け止めてもらったと思う。党員票は、はがきによる返送が終わるので、これからは投票先を迷っている国会議員などを探しだし、票の上積みを図り、ゴールを目指したい」

岸田氏陣営 “決選投票 3位候補は2位の支援が重要”

自民党の岸田前政務調査会長の陣営は、国会内で選挙対策本部の会議を開く。
岸田氏は党所属国会議員への支持の働きかけを行っているため欠席し、選挙対策本部長を務める谷垣グループの遠藤・元オリンピック・パラリンピック担当大臣ら、およそ60人が出席。
最終盤の情勢について意見が交わされましたが、上位2人による決選投票にもつれ込むのが確実な情勢となっていることを踏まえ、細田派の幹部から、1回目の投票で3位となった候補者は、2位の候補者を決選投票で支援することが重要だという発言があったということ。

竹下派 “岸田氏支持多い” ほかの候補支持も容認

自民党竹下派は、党本部で会合を開き、所属議員およそ40人が出席。
会長代行の茂木外務大臣は「所属議員からこれまでに意見を聴いた結果、全体としては、政権の安定や幅広い意見の吸収といったことを考えて、岸田氏を支持したいという声が現状では多かった」と述べる一方、ほかの候補者を支持することも容認する考えを示す。
その上で茂木氏は「1回の投票で決まる可能性は極めて低く、決選投票では、できる限りまとまって対応する形をとっていきたい」と述べる。
このあと茂木氏は記者団に対し「誰が決選投票に残るか見極めなければいけないが、岸田氏を支持する声が強い中で、仮に岸田氏が残れば、違う候補者に全員が投票するのは無理だ」と述べる。

【9月26日(日)】

オンライン政策討論会 憲法改正 少子化対策

憲法改正

河野氏
「自民党は自衛隊の明記や緊急事態対応など4項目を提案している。野党も提案があると思うので、国会の場で議論し、合意したものから順次、国民投票にかけていくことになる。改正に向けしっかり議論したい」

岸田氏
「自民党が提案している4項目はどれも重要な改正だ。自衛隊の明記は、自衛隊の違憲論争に終止符を打つ大変、重要な課題であり、『災害の時代』と言われる中、緊急事態において国会の権能をいかに守るかも重要だ」

高市氏
「憲法12条に出てくる『公共の福祉』という言葉について、『公益および公共の秩序』とし、国民の命や国家の主権に関わる事態が起きた時に、一定程度制限できる形をはっきりさせたい」

野田氏
「憲法の制定から70数年がたち、インターネットなどの新しい世界ができ、日本はとてつもない人口減少が始まっている。こうした状況に速やかに対応できる憲法を、国民の幸せのために届けなければならない」

少子化対策

河野氏
「両親が働きながら子育てをできる体制を作らなければならない。将来の学費などお金の心配がなければ、もっと子どもを欲しいという人もいて、思い切って財政的に考えていかなければいけない」

岸田氏
「子育て世帯に大きな負担になっている教育費や住居費の支援は大事だ。全体に横串を通す体制ができていなかったので、『こども庁』を作ろうという試みがあり、期待したい」

高市氏
「企業に男性の育児休業の取得率の公表を義務づけたい。病児保育は赤字になっていて大変なので、支援を入れたい。子どもが多い『多子世帯』への児童手当の給付を充実させたい」

野田氏
「まずは『こども庁』をしっかり設置し、予算の受け皿を作る。思い切った投資をし、これからの子どもたちが虐待されず、引きこもりにならないようなさまざまな施策を総合的にできる役所を作らなければならない」

【9月25日(土)】

オンライン政策討論会 農業政策 防災・減災

河野氏
「国内で100%自給するのは難しいのが現実だ。大事なのは、何か起きたときに買い負けない経済力をつくり、食料の生産基盤を維持していくことだ。農家の高齢化が進む中、若い人に入ってもらい、稼げる農業をいかにつくるかが求められる」

岸田氏
「自給率を上げることは大変重要だが、日本は平地が少ないなどのハンディーがある。価値が高く、もうかる農業をつくっていかなければならない。若い人たちに魅力のある農業にしないと維持・発展することはできず、最新の技術を使い担い手も育成したい」

高市氏
「食料自給率は、有事や大規模災害などに備えて100%になることが望ましいが、もうからない農業を重労働で続ける人が増え、高齢化も進んでいる。もうかる農業にして、世界に日本のおいしいものを輸出をしていくことに力を入れるべきだ」

野田氏
「海外からの輸入が止まると、いかに足りていないかに気付くが、すぐ忘れてしまうので、教育をしっかりやらないといけない。高齢化によって休耕田や放棄地も増えている。利活用できるよう、高校や大学での教育を充実し、人材を作っていくことが大事だ」

河野氏 山形県のコメ農家らと意見交換

河野氏
「コメの価格は農業の根本だ。さまざまな方法で米価を下支えするため、農家の皆さんの声を聞きながらしっかり考えていきたい。日本の農産品は非常に品質がよく、付加価値が高いものは海外からもかなり目をかけてもらっている。コメの価格を下支えしながら、輸出に向けた外交努力や支援をしていく必要があり、稼げる農業をしっかり後押ししたい」

岸田氏 子どもたちの学習支援の現場を視察

岸田氏
「子どもたちが生き生きと学ぶ姿を見て、取り組みの重さを感じた。所得を幅広く引き上げて格差を埋め、一体感を取り戻す社会をつくりたい。老朽化している公民館の増改築の時に子どもの居場所を作ることが大事だ」
これに先立って岸田氏は、中国の新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐり、日本で暮らすウイグル族の人などでつくる団体の幹部と面会し、人権問題担当の総理大臣補佐官を新設することなど人権問題に対するみずからの考えを説明。

高市氏 西村経済再生担当大臣らと意見交換

高市氏
「兵庫や地元の奈良も観光地で、経済が痛んでいる。旅行や買い物など、いま我慢している需要が急増する時期が必ず来るので、事業者が業務転換などで生き残っていくための支援をしっかりやっていく」
北朝鮮による拉致問題について
「難しく厳しい問題だが、トップ会談がいちばん重要だ。総理大臣になったら、あらゆるルートを使ってトップ会談を行い、ほかの国とも連携しながら、国際社会への発信にも取り組んでいきたい」

野田氏 知的障害者の支援団体と意見交換

野田氏
「いま取り組むべきことは、早期発見・早期治療だ。自宅で抗体カクテルの点滴ができるのであれば、当然、施設内でもできる。社会的弱者は自民党のセンターの政策にならない。女性や子ども、障害者の政策は日常的な政策課題と見なされていない。そういう国を変えたい」

【9月24日(金)】

オンライン政策討論会 外交・安全保障やエネルギー政策

今後日本にとって重要な国や地域はどこになるかと問われたのに対しー

河野氏
「国際社会で影響力を増していくであろう中国との関係をどうマネージするかが大事になる。オーストラリアをはじめ価値観をともにする国々としっかり連携していけるかや、ASEANをはじめアジアの国々と同盟関係をどう築いていくかも非常に重要だ」

岸田氏
「中国とどのような関係をつくるのかが大きな課題になる。中国とは隣国であるし、経済をはじめ深い関係がある。アメリカとの関係を基軸にしながらも、中国との間でも対話を維持しながら関係を安定化させていく微妙なかじ取りが日本の外交に求められる」

高市氏
「日米同盟が基軸であると同時に、オーストラリアやインド、東南アジア諸国や、イギリス、フランスなどと緊密な関係を保っていく必要がある。サプライチェーンのリスクにも 非常に深刻な思いを持っているので、経済安全保障や国防の分野で十分に協調していける国だ」

野田氏
「戦後、日米同盟という基軸ができたが、昨今は必ずしも『すべて日本を守ってくれる』という状況ではなくなりつつある。インド太平洋戦略で、中国やロシアも含め、さまざまな国々と連携をし、友好国をつくり上げながら平和と安全を守っていきたい」

河野氏 決選投票に備え支持拡大訴え

国会内で開かれたみずからの陣営の会議に出席し、およそ50人の国会議員を前にー
河野氏
「『暴走している』とか『やりすぎだ』などの指摘もある。常に私が正しいとは思わないが、大きな問題を見ないふりしない自民党でなければならない。チームを組んで国を前に進めていきたい。ときにしっかりとブレーキを踏み、ハンドルを握ってもらって一緒に進んでいきたい」

一方、河野氏はこれに先立って国会内で行った記者会見で、先に、政府・自民党内の議論の進め方について「党の部会でギャーギャーやるよりも、副大臣や政務官のチームを半ば非公式に作ったらどうか」などと発言したことについて「不適切で反省している。取り消したい」と撤回。

岸田氏 福島県のJA関係者と意見交換

岸田前政務調査会長は午前、国会内で福島県のJAの関係者およそ10人と意見交換。
岸田氏
「コメの需給や販売環境の改善に向けて、あらゆる手立てを講じていかないといけない。私は、コメの政策や中小・家族農業への支援は誰よりも具体的に提案していると自負している。農家の皆さんから『現場の実態とかけ離れた規制改革が進められている』という不安の声を聞いてきた。現場のためにならないことが真の改革と言えるのだろうか」

高市氏 デーモン閣下さんらと面会

高市前総務大臣は午前、国会内でアーティストのデーモン閣下さんや日本音楽事業者協会の関係者と面会。
デーモン閣下さん
「エンターテインメント業界に協力してほしい」
高市氏
「1年半に続く自粛で事業者やアーティストが大変なことは想像できる。衆議院選挙が終わったら、年内に大型の補正予算を編成するよう頑張りたい」

野田氏 日本商工会議所の三村会頭とオンライン会談

野田幹事長代行は午後、日本商工会議所の三村会頭とオンラインで会談。
三村会頭
「飲食、宿泊、観光などの事業者は窮地に陥り、倒産や廃業の危機に立っている。こうした事業者への重点的な支援と、社会経済活動の正常化に向けた道筋や出口戦略の提示が必要だ」
野田氏
「優先順位をしっかり決めて、経済活動の再開を進めていきたい。まずワクチンを接種してもらい、自宅にいても不安を感じないよう、口から飲める治療薬の開発に集中投資して病院で点滴を打たなくていいような治療を確立すべきだ」

【9月23日(木)】

オンライン政策討論会始まる

23日から4日間、4人の候補者がオンラインで国民からの質問に答える政策討論会が開かれ、初日は、新型コロナ対策や経済・財政政策などをめぐって意見が交わされる。

河野氏
「ワクチンで致死率がだいぶ低くなり、11月には希望する人は打てるようになる。治療薬の開発も進んでいるので重症化したり、亡くなったりという心配をだいぶ減らすことができる。異常が起きたら病院が対応してくれるような設備も開発が進んでいる。しっかり頑張っていきたい」

岸田氏
「ワクチン接種と治療薬開発の2つをしっかり進めないといけない。治療薬も年内を目指して開発が進められているので、社会経済活動を取り戻す道筋をつくりたい。少し時間がかかるので、それまで我慢して協力してもらえるような経済対策を用意したい」

高市氏
「新しい変異株が出てくるなど、いろんなリスクがあるが、できるだけ多くの人が感染防止の対策をして、ワクチンや治療薬が普及していけば、必ず出口は見えてくる。それまでの間、会社がつぶれないよう、働いている人やフリーランスの人が困らないよう、対策を強化していきたい」

野田氏
「まずは医療難民をつくらないことだ。ワクチン接種率を100%に近づけることで諸外国のように一定の転機を迎えるし、治療薬も飲み薬ができると、自宅にいても不安を感じなくなる。経済活動をそろそろと進め、精神的な負担を取り除いていきたい」

河野氏 日本料理店経営者らと意見交換

「それぞれのお店の努力を聞いたが、やはり酒類を提供できないのは厳しいという声は共通していた。ワクチン接種が進み、簡易検査キットを利用して、段階的にいろんな対策を打てるようになれば違ってくる。協力金の支給も、もっとデジタルの力を使えるようにしていきたい」

岸田氏 福島県議会議員とオンラインで意見交換

「福島の復興は、最も重要な課題の1つだ。来年春に双葉町などの『特定復興再生拠点区域』で避難指示が解除されることは大きな1歩であり、国際的な教育研究拠点を整備しロボットや放射線科学などの最先端の取り組みで、産業や雇用の創出につなげていきたい」

高市氏 三重県議会議員とオンラインで意見交換

「いま、東京から地方に出ようという動きが強まっているが、まだ関東圏にとどまっている。テレワークを前提に地方に本社機能を移転しようという企業や、キャンパスを探している大学もあり、取り込むチャンスだ。地方で備えておくべきことは、空き家などをリニューアルしてサテライトオフィスの場所を確保することや、人材のデジタル力の強化だ。せっかく企業が来ても、いい人材がいないと困るので、徹底的にデジタル力を強化してほしい」

野田氏 女性の地方議員らとオンラインで意見交換

「私が1年生議員のときは、先輩議員から『子どものことなんかやったって票にもカネにもならない』などと言われていた。自民党にそういう空気がまだ若干、残っていて、常に議論する政策課題に依然としてなっていない。子どもが、まちからいなくなり、人口減少の恐怖や不安を痛感しているのは、皆さんのような女性や地方議員のはずだ。人口減少に対し、どういう政策を行うか考える自民党にしていきたい」

立民 枝野代表 緊急事態宣言“首相は国会報告 出席を”

緊急事態宣言の扱いの決定に先立って行われる国会報告について、立憲民主党の枝野代表は、退任する菅総理大臣には次の政権に引き継ぐ今後の感染対策を説明する責任があるとして、みずから出席するよう求めた。
「菅総理大臣が責任者として決めてきたことを最終的にどう引き継ぐのかなどを最後に説明するのは当然だ」

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