政府 子どもへの暴力撲滅へ
初の行動計画まとめる

国連が定めた持続可能な開発目標=SDGsで子どもに対する暴力の撲滅が掲げられていることを踏まえ、政府は児童虐待などへの取り組みを盛り込んだ初めての行動計画をまとめました。

政府がまとめた行動計画には、子どもに対する暴力が国内でも深刻な社会問題になっているとして、児童虐待、性的搾取や性暴力、いじめ、それに体罰の4つの分野を中心に2030年までに各省庁が取り組む施策が盛り込まれています。

具体的には、児童虐待を防ぐため保健師などの健診や家庭訪問を通じて乳幼児の状況の把握に努めるとともに、虐待の早期発見に向け各地の児童相談所で24時間対応の相談ダイヤルの整備を推進していくとしています。

学校でのいじめについては、教育委員会の生徒指導担当者や校長などの管理職に対する研修会の実施や子どもを支援するスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置推進などに取り組むとしています。

政府はこうした施策を海外に発信し、各国の取り組みにも反映してもらうことを目指したいとしています。