菅原元経済産業相が辞職願提出
野党側は“責任追及”へ

菅原元経済産業大臣が議員辞職願を提出したことを受けて、与党側が衆議院選挙などへの影響を最小限に食い止めるため、ワクチン接種の加速化などに全力を挙げたいとしているのに対し、野党側は辞職しても疑惑は払拭されないとして、政治とカネの問題をめぐる政権の責任を追及し攻勢を強める構えです。

菅原一秀元経済産業大臣は選挙区内で現金を提供したなどとして、東京地検特捜部が公職選挙法違反の疑いで捜査を進めていることを受けて、事態を招いた責任を取りたいとして、1日、衆議院に議員辞職願を提出しました。

これについて自民党内では菅原氏が菅総理大臣に近いとされていたことも踏まえ、政権運営をはじめ来月の東京都議会議員選挙や秋までに行われる衆議院選挙への影響を懸念する声が出ています。

このため与党側は影響を最小限に食い止めるため、新型コロナウイルスのワクチン接種の加速化や感染対策に全力を挙げ政権の信頼回復に努めたい考えです。

これに対し野党側は菅原氏が議員辞職しても疑惑は払拭されないとして、本人が説明責任を果たすよう求めていく方針です。

また河井元法務大臣夫妻の選挙違反事件も含め、政治とカネの問題が相次ぐ菅政権の責任も重大だとして国会審議などを通じて攻勢を強める構えです。