イージス・アショア代替策
イージス艦2隻建造へ調整

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策をめぐって、政府は、イージス艦2隻を新たに建造する方針を固め、来週にも与党側の了承を得たうえで、来年度予算案に計画の具体化に必要な調査の費用などを計上することにしています。

配備を断念した「イージス・アショア」の代替策をめぐっては、防衛省が、海上に配備する複数の案について民間に調査を委託した結果、いずれも技術的には実現可能だとする一方、防御性能や機動性は、イージス艦が最も優れているとする中間報告が示されました。

これを受けて、3日夕方、菅総理大臣と岸防衛大臣のほか、麻生副総理兼財務大臣や茂木外務大臣らが出席して、NSC=国家安全保障会議が開かれました。

この中では、調査の中間報告の内容のほか、与党側から、防御性能や機動性の点で最も優れているとされた、イージス艦を増やすこと以外に代替策は考えられないという意見が大勢を占めたことなどが報告されました。

そして、政府としては、イージス艦2隻を新たに建造する方針を固め、来週にも開かれる与党の会合で、了承を得たうえで、閣議決定したいとしています。

防衛省は、断念した「イージス・アショア」で使うことにしていたレーダーを搭載する新型のイージス艦2隻を導入したいとしており、来年度予算案に計画の具体化に必要な調査の費用などを計上することにしています。