民党総裁選に向け
動き相次ぐ

安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙をめぐって、立候補に意欲を示している岸田政務調査会長と石破元幹事長は、週明けに開く予定のそれぞれの派閥の会合に向けて打ち合わせなどを行いました。一方、立候補に期待の声が出ている菅官房長官は、みずからのブログを更新し、「国民の命と暮らしを守るために全力で職責を全うする」としています。

安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙をめぐっては、これまでに岸田政務調査会長と石破元幹事長、それに野田聖子元総務大臣が立候補に意欲を示しています。

このうち、岸田氏と石破氏は週明けにそれぞれの派閥の会合を開く予定で、岸田氏は29日、議員会館の事務所に入り、およそ1時間、秘書らと打ち合わせをしました。

このあと、岸田氏は、谷垣前総裁のもとを訪れ、総裁選挙をめぐるみずからの考えを伝えました。谷垣氏は「頑張ってください」と激励したということです。

また、石破氏も、午後、1時間近く、議員会館の事務所に入り、30日予定している講演の準備や資料整理などをしたということです。

一方、立候補に期待の声が出ている菅官房長官は、29日は公務はありませんでしたが、およそ1時間、議員会館の事務所に入りました。

また菅氏は、みずからのブログを更新し、安倍総理大臣の辞任表明について「8年前の安倍総裁誕生、そして安倍政権の発足以降は官房長官として、ずっとそばで支えてきた私としても大変残念だが、国民の命と暮らしを守るために全力で職責を全うしていく」としています。

このほか、28日総裁選挙への対応について「仲間と相談したい」としていた下村選挙対策委員長は、千葉県内で記者団に対し、「いま同志が動いており、その結果を見て立候補を判断する。応援してもらえる人が確定すれば、派閥会長の細田元幹事長に相談したいが、まだそういう状況ではない」と述べました。

さらに、これまで総裁選挙への立候補に意欲を示してきた稲田幹事長代行は、民放の番組で「女性がリーダーを目指すことは、日本の民主主義や自民党にプラスになると思うし、チャンスがあれば挑戦したい。ただ、あまりにも突然で、ハードルは非常に高い」と述べました。

こうした中、二階幹事長は、大島衆議院議長と都内のホテルで会談し、今後の国会日程などについて意見を交わしました。

総裁選挙の在り方や日程は、28日の臨時役員会で二階氏に一任されていますが、執行部の間では、野党の合流新党の動きなども踏まえ、来月15日までに新たな総裁を決めるべきだという意見が出ており、会談では、総理大臣の指名選挙を行う臨時国会の召集時期などを話し合ったものとみられます。