岩手 陸前高田市長選
5票差で現職が3選
東日本大震災からまもなく8年となる中、復興事業の進め方などが争点となった岩手県陸前高田市の市長選挙は3日に投票が行われ、現職の戸羽太氏が新人を5票差で抑え、3回目の当選を果たしました。
陸前高田市長選挙の開票結果です。
▽戸羽太(無所属・現)当選 6504票
▽紺野由夫(無所属・新)6499票
現職の戸羽氏が岩手県の元企画理事の紺野氏を5票差で抑え、3回目の当選を果たしました。
戸羽氏は54歳。震災のおよそ1か月前に初当選し、2期8年にわたり復興の推進にあたってきました。
今回の選挙戦では、震災からまもなく8年となる中、道半ばの復興事業の進め方や、復興の先を見据えた政策をめぐって論戦が行われました。
中でも、新しい市役所の建設計画が争点の1つとなり、戸羽氏は、国からの財政支援が受けられる復興期間中に取り組む必要があると訴えたのに対し、紺野氏は、多額の維持管理費は福祉サービスの縮小につながりかねないとして見直しを主張しました。
戸羽氏は「初心にかえり、幅広く市民のご意見を聞いていきたい。復興は私1人ではできるものではないが、市役所の仲間と連携して市民の皆さんが実感できるようチャレンジしていきたい」と話していました。