民投票3択で合意
全市町村で投票へ

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に伴う名護市辺野古沖の埋め立てへの賛否を問う県民投票について、県議会の各会派は選択肢に「どちらでもない」を加えた3択で実施することで合意し、県内の全市町村で投票が行われる見通しとなりました。ただ、投票を実施しないとしてきた5つの市の中には、来月24日の投票には準備が間に合わないという声もあり、県は5つの市の投票日を遅らせることも含め、調整を進めることにしています。

来月24日に予定されている県民投票をめぐっては、宜野湾市などの5つの市が、「賛成か反対の2択では民意をはかれない」などとして、実施しない方針を示したことから、県議会の玉城知事の与党会派は、すべての市町村での実施に向け、選択肢を3択にする条例改正を容認する方針で一致しました。

これを受けて、県議会の新里議長は24日、各会派の代表者会議で、選択肢を「どちらでもない」を加えた3択にする条例改正を提案し、各会派の間で断続的に協議が行われました。

その結果、別の3択案を示していた県政野党の自民党が提案を取り下げ、各会派は、「賛成」、「反対」の選択肢に「どちらでもない」を加えた3択で投票を行うことで合意し、今月29日に県議会を開いて必要な条例改正を行う方向となりました。

これにより、県民投票は沖縄県内の全市町村で実施される見通しとなりました。

ただ、これまで投票を実施しないとしてきた5つの市の中には、来月24日の投票には準備が間に合わないという声もあり、県は5つの市の投票日を遅らせることも含め、調整を進めることにしています。