ンゴ移植せず新たな工事
着手へ 沖縄防衛局

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、沖縄防衛局は、現在、土砂を投入している区域の東側で新たに護岸工事を行ってもサンゴの生息には影響が無いというシミュレーション結果をまとめました。防衛局は、この結果を踏まえ、サンゴを移植しないまま新たな護岸工事に着手するものとみられます。

22日、沖縄防衛局で、移設工事の環境対策について助言する国の有識者委員会が開かれました。

この中で防衛局の担当者は、現在、土砂を投入している区域の東側で新たに護岸工事を行った場合の水の濁りをシミュレーションした結果、基準値を下回り、護岸工事を当分の間、進めても近くに生息しているおよそ4万群体のサンゴには影響が無いことが確認されたと報告しました。

この4万群体のサンゴをめぐり、防衛局は先月、沖縄県に移植の許可を申請したものの、県は認めませんでした。

このため防衛局は、今回のシミュレーション結果を踏まえ、サンゴを移植しないまま新たな護岸工事に着手するものとみられます。