ページの本文へ

にいがたWEBリポート

  1. NHK新潟
  2. にいがたWEBリポート
  3. 「粟島の魅力を届けたい」粟島浦小学校のみんなと特別教室

「粟島の魅力を届けたい」粟島浦小学校のみんなと特別教室

  • 2024年04月08日

今年の3月、NHK新潟放送局のスタッフが粟島浦小学校を訪れ、特別教室を実施しました。
今回、粟島浦小学校の先生から「離島に住む子どもたちにも、特別な体験を届けたい」というご要望をいただきました。
また、粟島からNHK新潟に社会科見学にくることは大変ということもあり、NHKの職員が出向く「出前授業」という形式で行うことにしました。
今回は、この取り組みを紹介します。

粟島浦小学校の児童数は、1年生から6年生まで計9人です。
校舎に入ると、入口には大きなモニターで大歓迎の映像が・・・温かい。

今回の特別教室のプログラムは、放送用のカメラを実際に操作して撮影したり、中継車を見学するコースではありません。
今回はちょっと違うアプローチの授業をおこないます。
現代は、スマートフォンやタブレットで写真や動画を撮影し、アプリで編集し、インターネットやSNSに投稿して、全世界に誰でも発信することができます。
言いかえれば、誰でも小さな「放送局」になることが出来るんです。

そこで今回の授業では、番組の「企画」「撮影」「編集」「発信」をみんなでやってみることにしました。
NHKのスタッフはアドバイスだけで、企画から取材、撮影、編集など一連の作業は子どもたちだけで行いました。
番組のテーマも、子どもたちがみんなで話しあって決めました。
「本当に伝えたいことってなんだろう…」「島の外の人にこれを知ってほしいな…」などじっくりと考えて、子どもたちが決めたテーマは2つ。

➀「粟島浦小学校のいいところ」
➁「留学生に聞く、粟島はここが違う!」

子どもたちは普段の授業で使うタブレット端末で、島の美しい風景や面白い場所を撮影しました。
また中学生や先生方にインタビューを行い、さまざまな視点で「島の魅力」を取材しました。
決めたテーマに沿って、どんな物語をつくりたいか、どんな写真が必要か、どんな言葉を使うかも、子どもたちで考えました。

制作途中ではたくさんの失敗もありましたが…頑張って取り組んでいました。
授業の最後には、発表会です。
完成した作品がこちら!
少しカメラが揺れていたりという点はありますが、子どもたちの「粟島を伝えたい」という思いがつまった素敵な作品に仕上がりました!

➀粟島浦小学校のいいところ

➁留学生が話す「粟島はここが違う」
※粟島には「しおかぜ留学」という制度があり、日本各地から留学生が来島する。

「番組」をつくることの大変さ、面白さ、そういったものが伝わったのではないでしょうか。
今年卒業する6年生の2人にとって、この動画が忘れられないプレゼントになったら嬉しいです。

番組制作のすきま時間には、NHKの仕事内容を紹介するクイズ大会も実施しました。

児童のみなさんにやってみたい仕事を聞いてみたところ、一番人気は「イベント担当」と「カメラマン」でした。

一日に2便のみ就航している船

NHKは放送をお届けするだけでなく、みなさんと直接お話しする機会を大切にしています。
次はあなたの町の小学校におじゃまさせていただくかもしれません。

※実際の授業は2日間の日程で実施をしています。

ページトップに戻る