高梨臨さんインタビュー！ 2024年度冬放送 ドラマ「コトコト」

2024年冬放送予定のNHKドラマ「コトコト ～おいしい心と出会う旅～ 新潟編」の舞台は新潟県十日町市。
積雪量がとても多い雪国ならではの文化や食材を通し、出会いや別れをテーマにした人情ドラマが描かれる。
縄文土器に惹かれ移住してきた博物館の学芸員の相場美羽（あいばみう）役を演じる高梨臨さん。
インタビューでは、相場美羽をどのように演じようと思ったのかなどに加え高梨さん自身の新潟との縁などもお聞きしました。
映像とあわせて文章でもインタビューを公開。
こちらには映像に入りきらなかったエピソードも掲載していますので要注目です。

――今回のドラマ「コトコト」での、高梨さんの役どころを教えてください。

　相場美羽という女性なんですけど、縄文時代がすごく好きで自分の希望で（火焔型土器で知られる）十日町に採用されて、春から働いていて今年初めての冬を迎えます。とても内気で人見知りで恋愛にもそんなに興味がないような女性で、憧れの十日町に来られて楽しく働いていたら、初めての冬に飲み込まれそうになって不安を抱えながらも、宏人さん（主人公：結稀宏人）や十日町の方たちと出会って考え方が変わっていく…という役どころです。

――相場美羽を演じて共感できるところはありますか？

　私もすごく人見知りなので、相手がどう思ったんだろうとか、私がこんなこと言っちゃったから、とか気にしすぎるところは気持ち分かるなって思います。美羽は眼鏡をかけてるんですけど、眼鏡をかけてると何か"ワンフィルター"入ってる感じが安心するみたいな気持ちはありました（笑）。

――役には自然に入っていけましたか？

　性格的な面では自分も共感する事が多かったので、特に役をつくるということはなく、自分の中でもこういう気持ちはわかるなぁと思いながら取り組んでいました。（美羽が）初めて十日町の冬を知るという意味でも、私自身もドキドキしていた部分でした。私も寒いの苦手なのでは大丈夫かな、寒いのはつらいな…みたいな（笑）。

　そういった気持から入り、十日町のみなさんの暖かさにも触れ…雪が厳しい時もあればきれいな時もある、その折々の自分のフレッシュな気持ちを大切にしようと思って演じています。

――撮影の中で特に印象に残っているシーンはありますか？

　雪の中にダイブするシーンがあるんですけど、いつかやってみたいと思ってたので、それができたのは感激しました（笑）。

――十日町市の方々との交流はありましたか？

　話しかけやすいオーラというか、すごい親しみやすい感じがしました。方言ということもあるのでしょうが、やわらかく、やさしく、ここちがよく、ほんわかした感じがします。おかげでロケもほんわかしたムードで進んでいます。

――高梨さんは新潟と縁はあるのでしょうか？

　姉が新潟に住んでいてるんです。姉も新潟に住み始めて１、2年目は雪で疲弊して「もうやだ〜」みたいな感じでしたが、稲作などの景色を見ると「やっぱり新潟に来てよかったって思う」と言っていました。そういう雪の厳しさもあれば、いろんな雪の恵みだったり、春の美しさとか、景色が移り変わっていく綺麗さみたいなものが沢山ある場所だと思っていました。今回、姉にドラマの撮影で新潟に行くよと伝えたら、姉の家族も喜んでくれて、雪すごいでしょうみたいなことを連絡取ってます。

――ドラマ「コトコト」のみどころについて教えてください。

　今回は「新潟編」ですが、「コトコト」というドラマはいろいろな場所を訪れます。人だったり、場所だったり、食べ物と触れあって、その町の良さやそこに生まれる人間関係みたいなものを伝えていると思います。私自身も十日町で撮影していると人の温かさを感じました。（伝統の）チンコロにはこの町のほっこりした感じがすごい出ていますよね。そういう魅力を感じられるのが、みどころだと思います。
　（このドラマが）十日町に住んでる人に喜んでもらえたらうれしいですし、私が感じている温かさを新潟に行ったことがない、新潟の冬を知らないみなさんにも伝わることがみどころになればいいなと思います。

――高梨さんが感じている新潟の魅力は？

　雪を一番楽しみにしていました。朝起きて一面の雪景色が広がっていると、昨日の夜降ったんだなってワクワクします。これが実際住んでると、今日も雪かきからだと思うのかもしれないのですが。あと、やっぱり新潟はお米が本当に美味しくて…毎日おいしく頂いてます。

――新潟の視聴者へのメッセージをお願いします。

　今回初めて冬の新潟にきました。最初は厳しい冬に圧倒されることもありますが、一方で太陽があたるととても幻想的な、やっぱりここに来てよかったと感じる気持ちってこういうことなんだって思えるぐらい心を奪われる瞬間もありました。十日町に住んでる方々の暖かさや強さ、そして美味しいごはん、そうしたたくさんの魅力がみなさんに伝わればいいなと思っています。私よりも皆さんの方ががもっともっと知ってる新潟の魅力ではあると思いますが、そこを少しでも伝えられたらいいなと思っています。