ページの本文へ

にいがたWEBリポート

  1. NHK新潟
  2. にいがたWEBリポート
  3. 古川雄大さんインタビュー!2024年度冬放送ドラマ「コトコト」

古川雄大さんインタビュー!2024年度冬放送ドラマ「コトコト」

~おいしい心と出会う旅~ 新潟編
  • 2024年04月01日

2024年冬放送予定のNHKドラマ「コトコト ~おいしい心と出会う旅~ 新潟編」の舞台は新潟県十日町市。
積雪量がとても多い雪国ならではの文化や食材を通し、出会いや別れをテーマにした人情ドラマが描かれる。
主演の古川雄大さんが演じるのは、日本全国をまわる百貨店のバイヤー結稀宏人(ゆうきひろと)役。
インタビューでは、結稀宏人をどのように演じようと思ったのか、撮影のエピソードや見どころを聞きました。
映像とあわせて文章でもインタビューを公開。
こちらには映像に入りきらなかったエピソードも掲載していますので要注目です。

――今回のドラマ「コトコト」での、古川さんの役どころを教えてください。

 結稀宏人という、百貨店のバイヤーを務めている人です。全国の美味しいものを探して、各都道府県いろんなところを旅している人なんですけれど、まあ少し変わり者といいますか。とても理性的で淡々としていて、人とあえて距離をつくって、距離感を保ちながら接するという人ですね。ただ彼の周りには不思議と人が集まってくる。どこかミステリアスな魅力のある人ですね。

――宏人の性格は、古川さんご自身の性格と比べてどうですか?

 性格はそうですね…自分とはかけ離れているのかなって思いますね。(自分は)理性的ではいたいなと思いながらも、どこか感情が出てしまうので。ただ性格は似てはいないですけど、彼の抱えているものとか感じてる事にはすごく共感はしていて。彼は、父親との迫る別れに対してすごく葛藤していて、恐怖や悲しさを感じながらすごく儚い気持ちになっている人です。僕自身も年齢を重ねていく中で、いろんな出会いと別れがあって、これから迫ってくる別れもきっとあるだろうし。そういったところにすごく儚さを感じているので、すごく彼の抱えてるものには共感できますね。

 僕はロールプレイングゲームを全クリ(最後までゲームをクリアすること)したことがなくて…最後のボスまでいくんですけどそこでやめちゃうんですよ。何でそうだったのかなっていうのが大人になって分かりました。別れが怖いっていう。クリアするとそこで物語が終わっちゃうじゃないですか。話それてしまいましたね(笑)。

――撮影の中で特に印象に残っていることを教えてください。

 今回いろんなものを撮影で食べさせて頂いてるんですけれども、煮菜もそうですし、ゼンマイのキンピラだったりお漬物とかもちろんお米もそうですし。お寿司屋さんのシーンがあって、そこで初めて新潟のお寿司を食べたんですけど、今まで1回もNG出してこなかったんですけど、おいしいなと思ってたらセリフを忘れちゃって。美味しすぎてNGを出すっていう(笑)。すごく食が豊かだなというのを感じてます。

 

――ロケ地である十日町市の方々との交流はありましたか?

 撮影のために交通整理とかをして待っていただくこととかがあるんですけど、みなさん嫌な顔しないですごく応援してくださるのを感じました。他にも、僕はその場にいなかったんですけれども撮影隊に差し入れをしてくださる方もいたり。敷地内にずっと1時間も大人数がいて、普通であればビックリするんですけど温かく受け入れてくださったりとか。あとは行き交う人が挨拶をしてくれるっていうのはすごく温かい、いい環境だなとすごく感じています。

――ドラマ「コトコト」が伝えたいテーマについて教えてください。

 色々なテーマがあると思うんですけれども、僕が感じているのはやっぱり「出会い」と「別れ」ですね。一緒にいる時間がどれだけ大切で、別れをどう受け止めていくか、新しい旅立ちをどう送り出すかっていうのも描かれています。生きていく中でとても大切な事を教えてくれるなと。たくさんの出会いと別れの中で、自分がどうあるべきか、どう受け止めるかっていうのが儚く描かれて…その感情をみなさんに伝えていけるんじゃないかなと思っています。

 物語としてはとてもシンプルですごく王道なんですけど、めちゃくちゃ深いですよね。具体的には言えないんですけれども、コトコトのタイトルの通りスープが出てきたりして…。そことうまいこと人生が重なっていくというのが深く描かれているので、シンプルだけど深みのある素敵なお話だと思います。

――ドラマにはチンコロや煮菜などの新潟独特の文化が多く登場します。特に古川さんが興味を持ったものはありますか?

 物語の中でチンコロ作りをしたんですけど、役柄上ちゃんと作っちゃいけないんですよ僕は。ちょっとファンキーに作らなきゃいけなかったんです。だからドラマの中では崩して作っているんですけど、本気でチンコロをつくったらどの程度の完成度になるのか試してみたいですね。それこそ、共演の新井美羽ちゃん(久保埜恵菜役)や、高梨さん(相場美羽役)はとても上手に作っていて。
俺も本気を出せばこれぐらいはできるんじゃないかって。そんな気持ちになりました(笑)。

――最後に見どころとあわせて新潟の視聴者へのメッセージをお願いします。

 やっぱり十日町はこんなにすばらしい所なんだっていうのを、皆さんに知って頂きたいです。会見で小林幸子さんがおっしゃってたんですけど、雪があるからこそ、困難ではあるけれどそれを乗り越えた先にすごく恩恵があり生きる糧に、生きる力になっていると。この作品を通して新潟の方々には、そうだなって思って頂きたいですし、他県の方にはそういう町なんだ、美しいなと思ってもらえたらと思います。

ページトップに戻る