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Q9 両親が建てた実家が空き家に・・・相続の煩雑さにめげています

クローズアップ現代で継続取材してきた『住まいの問題』。視聴者の皆さまからも数多くのお悩みが寄せられました。そこで今回、専門家協力のもと、2ヶ月の間お答えしつづける「お悩み相談マラソン」に挑戦します。今回寄せられたのは「相続の煩雑さをどうすればいいか」というお悩み。NPO法人 空家・空地管理センターの専門家に聞きました。
(NHK『住まいの問題』取材チーム)

相談内容

父が95歳で亡くなり、父と再婚した母が3年後に95歳で亡くなりました。私は一人っ子です。田舎には父と母が建てた実家があります。相続の手続きで、父の実子である私一人では実家の相続ができないことがわかりました。母の兄弟は8人おり、全国に散らばっています。それをたどるのは大変で諦め、実家は空き家のままです。

(兵庫県/男性/69歳)

回答

“ 自治体の弁護士・司法書士無料相談会に相談してみましょう ”

解説

(NPO法人 空家・空地管理センター 上田真一)

あなたが亡くなったとき、今以上に大変な思いをするのは、あなたの相続人です。大変でも、今、あなたが解決することをおすすめします。

ご質問いただいた内容だけでは判断が難しいですが、あなたに異父兄弟姉妹がいるのであれば、あなた同様にお父様の法定相続人となります。配偶者は常に相続人となり、配偶者以外の相続人は以下のように法定順位が決まっております。
第1順位:子ども 第2順位:親 第3順位:兄弟姉妹
そのため、子どもであるあなたがいる以上、お母様の兄弟姉妹は法定相続人になれません。

相続については、言い伝えや思い込みで、正しくない認識を抱いている人が少なくありません。
自治体では、定期的に弁護士や司法書士の無料相談会を開催しています。まず分かる範囲で家系図を作り、相談してみてはいかがでしょうか。もしかすると、「大変だ!」と思い込んでいたことでも、あらためて向き合ってみると案外解決の糸口が見えてくるかもしれません。

上田真一(NPO法人 空家・空地管理センター代表理事)
2013年 NPO法人設立。全国で空き家などの適正管理や利活用に取り組む。
東村山市空家等対策協議会副会長など、複数の自治体で空き家対策に関する協議会委員も務める。
『あなたの空き家問題(日本経済新聞出版社)』著者。

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