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Q6 子どもに負担をかけたくない!今からできる空き家対策は?

クローズアップ現代で継続取材してきた『住まいの問題』。視聴者の皆さまからも数多くのお悩みが寄せられました。そこで今回、専門家協力のもと、2ヶ月の間お答えしつづける「お悩み相談マラソン」に挑戦します。今回寄せられたのは「将来、子どもに負担をかけないように、今できる空き家対策が知りたい」というお悩み。NPO法人 空家・空地管理センターの専門家に聞きました。
(NHK『住まいの問題』取材チーム)

相談内容

今住んでいる家についてです。都会で暮らす息子二人は戻ってくる予定はなく、将来は空き家となる可能性が大です。都会と違い、田舎の家は売りたくてもなかなか買い手がつかないのが現実です。家屋を解体する金銭的余裕もありません。私が亡くなったときに息子たちに負担をかけないために、今からどうすべきか悩んでいます。

(福岡県/女性/年齢未記入)

回答

“ 子どもからは言い出しにくいもの。家財整理をしながら一緒に考えましょう ”

解説

(NPO法人 空家・空地管理センター 上田真一)

郷里に残した親が年老いてくると、子は心配をします。健康のこと、生活のこと、人間関係のことなど、心配の種は尽きません。一方で子どもにとって、相続、つまり死後の話を親に持ちかけるのはなかなか勇気のいることです。折を見て、あなたから息子さんたちにこの家の将来について相談してみてはいかがでしょうか。

それと同時に、少しずつ家財の整理を行いましょう。相続した実家で子どもたちが最初に苦労するのは「遺品整理」です。実家を売却したくても、片付けが終わらないまま数十年経過し、その間に老朽化が進んでますます売却が難しくなる可能性があります。

また、「田舎だから売れない」とは一概には言えません。近隣の方に引き取ってもらったり、事業者が買い取ったりするケースもあります。

1人で悩むのではなく、息子さんたちと共に考えることで、意外な売却先や活用方法が見つかるかもしれません。

上田真一(NPO法人 空家・空地管理センター代表理事)
2013年 NPO法人設立。全国で空き家などの適正管理や利活用に取り組む。
東村山市空家等対策協議会副会長など、複数の自治体で空き家対策に関する協議会委員も務める。
『あなたの空き家問題(日本経済新聞出版社)』著者。

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