Q&A 子どもの食物アレルギー

目次

子どもの食物アレルギーのよくあるご質問
食物除去してもぶつぶつができる
口のまわりが赤くなる
卵アレルギーと薬
魚のアレルギー
経口免疫療法で治る割合は?

子どもの食物アレルギーのよくあるご質問

食物除去してもぶつぶつができる

1歳1か月の息子が血液検査で卵黄、卵白、牛乳のアレルギーだとわかりました。食物除去をしていますが、それでも、ひじの内側にぶつぶつができてかゆがります。顔や体に湿疹のような赤みが出てかゆがったことも一度あります。対策を教えて下さい。また、1日数回は授乳もしているので、母の私も除去食にしたほうがいいですか?(39歳 女性)
湿疹があると、皮膚に付着した食べ物(ホコリの中にも含まれています)が皮膚から取り込まれて、その食物の特異的IgE抗体(その食物を異物とみなして免疫の反応を準備する物質)を作るメカニズムがあることがわかってきました。つまり、湿疹の患者さんが血液検査で食物アレルギーと診断された場合、食物アレルギーが原因で湿疹が起こるのではなく、湿疹が原因で食物アレルギーが起こることが多いのです。
したがって、食物除去をしても湿疹が治らないのは当たり前で、ステロイド外用薬や保湿剤などによる、湿疹の治療が必要です。
お母様がその食物を食べて授乳するとお子さんの湿疹が悪化する場合は別ですが、基本的に授乳中の母親は除去食をする必要はありません。

口のまわりが赤くなる

1歳4か月の娘は、手づかみでご飯を食べると口のまわりがポツポツ赤くなることがあります。卵や野菜でも起こることがあります。食べ物の汁やよだれがついて、ただ荒れただけでしょうか、それともアトピーやアレルギーでしょうか?なお他の症状はありません。(28歳 女性)
食べ物は皮膚に対しては刺激がありますので、口のまわりに付けば赤くなるのは珍しいことではありません。
口のまわりに湿疹がある場合は、これから食物アレルギーを発症するリスクがありますので、外用剤できれいにしましょう。そして食前に白色ワセリンなどを塗布して食物から皮膚を守り、食後は皮膚についた食べ物を洗い落とすようにするとよいでしょう。
皮膚に付着しないように食べても口のまわりが赤くなるようならアレルギーの可能性がありますが、アレルギーの場合他の場所も赤くなることが多いのでアレルギーの可能性は低いと思われます。また、口のまわりが赤いだけではアトピー性皮膚炎の診断はできません。

卵アレルギーと薬

2歳半の子どもがいます。6か月のときに腹部にじんましんが出たため、小児科で血液検査を受けたところ、アレルギーが複数判明しました。食物は卵だけでしたが、医師の指示でその日から卵を避け、アレルギー薬のケトチフェンとカルボシステインを毎日朝晩のませ続けています。このまま薬を続けても害はありませんか。(37歳 女性)
質問1の回答にも書きましたが、血液検査だけでは食物アレルギーやじんましんの原因を診断することはできません。仮に食物アレルギーがあるとしても、その食物を食べなければ何も起こりませんので、お薬を毎日飲む必要はありませんし、飲んでも食物アレルギーの治療にはなりません。

魚のアレルギー

1歳5か月の次女は、生後7か月で魚アレルギーが起こり、たいやさけでじんましんが出るようになりました。経口負荷試験を受け、現在はかまぼこや缶詰の水煮で様子をみています。今のところアナフィラキシーは起こらず顔のじんましん程度ですが、今後も除去し続けなければなりませんか?除去しなかったら、いずれアナフィラキシーを起こす可能性がありますか?
また、白身魚でアレルギーが出ると、どの魚も一生食べられないことが多いというのは本当ですか?(37歳 女性)
魚のアレルギーは卵や牛乳と違って治りにくいのですが、成長とともに食べられるようになるお子さんもいます。かまぼこや缶詰の水煮は食べられるのでしたら継続されるとよいでしょう。ただし、じんましんも全く出ない程度の量にすべきです。
食べ物が皮膚から入ってアレルギーの抗体を作ることがないよう、皮膚をきれいにしておくことも大切です。
魚の主な抗原(アレルギーを起こす食物の成分)は魚が違っても似ているので、白身魚でアレルギーが出ると他の魚も食べられないと言われることがあるのですが、厳密には抗原の種類やその量には魚によって差があります。したがって、安全に食べられる魚の種類や量は異なりますので、根気強く調べていくと比較的たくさん食べられる魚が見つかるかもしれません。

経口免疫療法で治る割合は?

4歳の子どもが卵と乳製品に強いアレルギーがあります。最近も誤食して1グラムほどの量で強く反応が出てしまいました。かかりつけ医に経口免疫療法について相談しているところです。この治療法で完全に食べられるようになる割合や、部分的に食べられるようになる割合はどれくらいですか?今後の参考にお聞かせください。なお経口負荷試験は受けたことがありません。(36歳 女性)
経口免疫療法で完全に食べられるようになる人の割合がどのくらいかは、わかっていませんが、固ゆでの卵1個分程度までなら、かなりのお子さんが食べられるようになります。ただし、1年で達成する人もいれば5年以上かかる人もいます。経口負荷試験をしたとき、より少量で症状が出てしまうお子さんや、血液検査で卵(特に卵に含まれるオボムコイドという成分)の特異的IgE抗体の値が高いお子さんほど、治るまでの時間が長くなります。また、湿疹があると治りにくいので、外用剤でしっかりきれいにしておきましょう。

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