【記者特集】新型コロナ"第5波"~クラスター発生した病院の経験~

 

ことし1月以降、県内で急拡大する新型コロナウイルスの感染。

医療現場では職員が一丸となって対応にあたっています。

 

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感染拡大で懸念されるのが医療のひっ迫です。去年8月の“第5波”のさなかにクラスターを経験した病院の医師が当時の状況などについて話してくれました。

 

 

現場でクラスターの対応にあたった看護師にも話をお聞きしましたが、防護服を着用しているものの、感染するリスクはゼロではないため、PCR検査の結果が出るまでは不安な気持ちが続いていたと話していました。また、つい先日まで元気だった患者さんの容体が悪化し、亡くなる姿を見ることがつらかったと話す人もいました。

 

また、今回の収束には、病院外から多数のサポートが入りました。

 

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専門の医師を派遣した県立中央病院以外にも、最初の感染者が確認されたあとすぐに最上保健所から保健師の派遣を受けたことや、

「PFC HOSPITAL」の運営会社が、新庄市内に職員が寝泊まりできる施設を所有していたことなども、クラスターの収束に大きな役割を果たしたと思います。

 

池谷院長は、今後について、

「これまで続けてきた感染防止対策をしつつ、その時々にあわせて、新しい治療法などを取り入れていきたい」
と話していました。

 

また、精神科が専門の池谷院長に、長期化するコロナ禍で懸念されることについてお聞きしました。

 

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池谷院長は

「人と会わずにひきこもり、入学式など節目の大切な行事を経験できないケースが増えていることから、ストレスを感じてアルコールやゲームなどに走る人が増えている。アフターコロナも含めて、この先、こうした依存症の治療がとても重要になる」

と話していました。

 

少しでも早く感染を抑えられるように、私たち1人1人が自分の行動を改めて見つめ直すことも大切だと感じました。

 



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山形局記者 | 投稿時間:17:29