仮設の自治会長を務める、みんなのまとめ役の菅野英子さんは、最近まで目指してきた元に住んでいた集落での自宅の再建をあきらめました。
（取材・放送の内容を元にしたテキスト）
仮設の自治会長を務める、みんなのまとめ役の菅野英子さん（８１）。
積極的に仮設の高齢者たちに声をかけ、みんなが集まれる催しを開くなど、仮設での“絆‘を育んできました。
「みんな気持ちを変えて楽しんでいこうと、大変だから、愚痴言ってもねえ」
菅野さんは、最近まで目指してきた元に住んでいた集落での自宅の再建をあきらめ、災害公営住宅に娘と一緒に住むことになりました。
これまでより部屋は広く、設備も整っていますが、新居に移るにあたっての気持ちを聞くと、複雑な気持ちを抱えたままでした。
「まだわかんない。だって、むこう（元の集落）に行こうと思っていたのがここに来たんだからね。わかんない」