岩﨑果歩アナウンサーから富山のみなさまへ
- 2024年03月29日
富山のみなさまへ
このたび、富山局を卒業することになりました。
私は2020年6月に富山に赴任し、富山には約4年間いました。
社会人1年目、アナウンサー1年目の右も左も分からない状態で、
本当に富山になじめるのか、最初はとても不安でしたが、
これを書いている今、富山のみなさんと出会った日々がたくさんよみがえってきて泣きそうです…!
少しだけ、写真でこの富山生活を振り返らせてください。
保存されていた写真をさかのぼっていたら、懐かしいものが出てきました!
ラジオの初鳴き(アナウンサーが初めてニュースを伝えること)に向けて練習している様子です。
1年目のときは、少しでも早く富山のみなさんに正確にニュースをお伝えしなければという思いで練習をしました。取材でみなさんにお会いすると「うまくなったね~」と言っていただき、いつも温かく見守ってくださっていたのだとうれしくなりました。
2年目からは「イナガキヤストの本気旅」を担当しました。
富山在住のフォトグラファー・イナガキヤストさんと富山県内を巡り、
‟富山の本気„を撮影するコーナーです。
「富山ってこんなにいいところなんだ!」と思う大きなきっかけになりました。
富山が生みだす絶景、イナガキさんの写真を通してこれからも全国のみなさんに伝えてほしいです。
本気旅で巡った富山の絶景はHPからご覧になれます!
3年目からは柴田アナウンサーと隔週で『ニュース富山人』のキャスターを担当しました。
毎日同じ時間に「こんばんは。〇月〇日のニュース富山人です」とみなさんにご挨拶し、
その日にあった出来事を共有できること、本当に幸せな日常でした。
スタジオからニュースをお伝えするのと同時に、
同じ富山県に住む一人として「みなさんの生活が少しでも良くなれば」という思いで、4年間取材もさせていただきました。
朝日町の新しい公共交通、性の多様性、きつ音、環境問題、フリースクール、イタイイタイ病、
能登半島地震、ペットとの避難、どれも今後も考えていかなければならない問題で、取材にご協力いただいたみなさんから多くのことを学ばせていただきました。
自分自身が大変な状況に置かれている中でも、「私が話すことで少しでも社会が良くなるなら」と
インタビューを受けてくださった方もいました。本当にありがとうございました。
2022年8月、NHK富山放送局の引っ越しも経験しました。
大木アナウンサー・柴田アナウンサーと旧局舎との別れを惜しんでいます。
新会館はうれしいですが、歴史を重ねてきた旧局舎も大好きでした!
新桜町に移転したNHK富山放送局、これからも富山のみなさんの身近な場所でありますように…!
ここに書ききれないほど、富山ではさまざまな経験をさせてもらいました。
高校野球やカターレ富山、アランマーレ富山の実況を通して、スポーツの面白さも実感しました。
朝乃山関のことも、日々「頑張れ~!」と思いながらニュースをお伝えしていました。
改めて、みなさんに大きく成長させてもらった4年間だったなと感じます。
富山のみなさんの「頑張られ~」という言葉ほどパワーのあるものはありません!
きれいな立山連峰を見られなくなるのもとてもさみしいです。
こんなにも居心地のいい故郷のような場所になるとは、赴任する前は思いませんでした。
これもすべて、富山のみなさんの温かい人柄のおかげです。
長くなりましたが、約4年間本当に本当にありがとうございました!
4月からは仙台放送局で働きます。
富山で学んだこと、みなさまとの思い出を胸に、より大きく成長できるよう頑張ります。
またお目にかかる機会がありましたら、「頑張っているな~」と見守ってくださると幸いです。
仙台の地から、みなさんの平和な日常を心から願っております。