だまされんちゃ！特殊詐欺　　“勝率上げるＡＩ”に注意！！

次に狙われるのはあなたかも！最新の手口を知って被害を防ぎましょう！

今回のキーワードは「“ギャンブルの勝率をあげるＡＩを開発した”に注意！」です。
競馬の勝率を上げられるＡＩを開発したなどと言って投資話を持ちかけ、多額の現金をだましとる手口が県内で確認されました。
どのような手口だったのか具体的に見ていきます。

ことし５月中旬、富山市に住む７０代の男性の携帯電話に「資産運用会社の五十嵐」と名乗る男から電話があり「気象条件や競走馬、騎手などの膨大な情報から勝率の高い組み合わせをはじきだすＡＩを開発した」「毎週火曜日に配当金がでて、予想される毎週の利回りは５％だ」などと話したうえで一口３０万円で投資するよう誘われました。

男性は、この話に乗って指定された銀行口座に一口分の３０万円を振り込んだところ相手から契約書が送られてきて実際に配当金が支払われたということです。
このため男性は相手を信じ込み、ことし８月中旬までに２０回にわたってあわせて３０３０万円を振り込みました。
毎回数十万円前後の配当金が振り込まれ合計６００万円程度の利益を得たということです。

ところが８月下旬になると配当金が振り込まれなくなったため五十嵐と名乗っていた男に連絡しようとしましたが、一切連絡が取れなくなり投資資金はそのまま返ってきませんでした。
このため男性が警察に相談したところ詐欺だと判明しました。

今回の手口では最初に約束通り配当金を支払って信用させたうえで投資額の大半をだまし取る手口でした。このように投資の利益が出ているように見せかけて実際にはより多くの投資資金をだましとることが目的だったというケースが後を絶ちません。

では、注意のポイントをみていきます。
今回のケースでは相手の男が「配当金が投資額を上回る組み合わせをＡＩが計算する」などと言って信じ込ませたほか「投資を募る上限は５００口までだ」などと言って、早く契約しないと
乗り遅れるかのようにあおってきたといいます。

うまいもうけ話には落とし穴があることを認識し、顔が見えない相手から資産運用を持ちかけられても安易に信用しないことが大切です。少しでも不審に感じたら家族や警察に相談してください。