恐竜王国・徳島!?いま『徳島の恐竜』がアツい!!
- 2023年12月07日
時空を超え、懐かしの徳島を旅するAWAタイムトリップ。徳島の恐竜についてたっぷりお伝えします。12月9日、10日にはイベントも。おでかけの参考にどうぞ!
全国でも珍しい恐竜化石のホットスポットが勝浦町で発見!
いま勝浦町で発掘がおこなわれているのが、ボーンベッド。
直訳すると「骨の寝床」という意味で、恐竜の化石を多く含んだ地層のことです。
ボーンベッドが見つかることは全国でも数少なく、中でも徳島の地層は日本最古級のもの。
恐竜の化石が多く見つかる福井県などに比べて1000万年古い、およそ1億3000万年前のものなんです。
恐竜の化石のほかに、カメやサメの化石も見つかっており、海の近くの水場だったと考えられているんです。
四国で初だった勝浦町での恐竜の化石の発見
徳島で初めて見つかった恐竜はイグアノドンの仲間。
1994年にイグアノドン類の歯の化石が勝浦町で見つかったんです。
恐竜の化石が見つかるのは、四国でも初めての出来事でした。
勝浦町は、当時からアンモナイトの化石などが出る、古い地層がある町として有名でした。
そんな中で、化石を探しに来た大学生がたまたま見つけたのがイグアノドン類の歯の化石だったんです。
以来、恐竜の像が、有志の手で町内に作られたり、「恐竜の卵」というシュークリームが作られたり、「イグアノ丼」なる鹿肉を使った丼が作られたり。恐竜は町おこしにも使われました。
しかし!最初の恐竜化石が見つかってから20年以上、恐竜の化石は見つからなかったんです…。
悲願のボーンベッドを発見 次々と恐竜化石が!
風向きが変わったのが、2016年。
徳島で2例目となる恐竜の化石が発見されました。
見つけたのは県内の親子。息子さんは当時、中学生でした。その後、恐竜の化石が見つかった場所の周囲をくまなく探した結果、2018年にボーンベッドが見つかりました。
ボーンベッドでの発掘作業は、毎年10月から12月のあいだに行われています。
クラウドファンディングなどでお金を集めたりしながら、発掘調査を進めています。
※現在、クラウドファンディングは行われていません。
徳島にいた恐竜その1『首の長~い』
徳島にいた恐竜、まず最初はこちらの首の長い恐竜。
この恐竜の仲間が徳島にいたんです。
正確に言うと、プエルタサウルスなど首の長い恐竜の仲間で、「竜脚類ティタノサウルス形類」と分類される恐竜たちがいます。勝浦町で見つかった恐竜の歯を詳しく調べたところ、歯の先端がへこんでいるという特徴から、この首の長い恐竜の仲間だとわかったんです。
歯のサイズなどから、だいたい10メートルぐらいの大きさはあったと考えられています。
徳島にいた恐竜その2『肉食の・・・』
徳島にはなんとティラノサウルスの仲間もいたんです!
正確に言うとティラノサウルスなど肉食恐竜の仲間で、「獣脚類」と分類される恐竜たちがいます。勝浦町のボーンベッドから、当時中四国初となる、この仲間の骨や歯の化石などが見つかっているんです。
その骨の化石がこちら。
これは人間でいうと、足のすねの骨だと考えられています。
この骨を詳しく調べたところ、骨の中身が空洞になっていることがわかりました。
肉食恐竜(獣脚類)は、2足歩行で速く走ってエモノを捕まえるため、骨の中が空洞になっていて、体を軽くしてるという特徴をもつとされています。
その特徴から、徳島にティラノサウルスのような肉食恐竜の仲間がいたことがわかったんです!
ちなみに原寸大だと…
少し、小さめなんです。世界中に大小さまざまな肉食恐竜がいたんですが、
徳島で見つかった化石は、ティラノサウルスやマイプのような大型の肉食恐竜の子供のものなのか、小さな肉食恐竜のものなのかまでは、まだわかっていないんです。
「恐竜王国・徳島」も夢じゃない!?
徳島の恐竜化石にはまだわかっていない部分も多く、もしかしたら新種の可能性もあるんです!
これからも調査が進んで、化石がたくさん見つかると福井県のように「恐竜王国」と呼ばれることも夢じゃないかも!
NHK徳島で恐竜の世界へ!
NHK徳島では、徳島の恐竜についての番組を放送します!
【放送予定】
NHK総合(徳島県域)
12月15日(金) 夜7:30
『あわとく(再) 恐竜の世界へレッツゴー! AWAタイムトップ』
※NHKプラスで放送後2週間 配信予定。
👇NHKプラスでも見逃し配信を行います!👇
また、12月9日(土)と10日(日)には、恐竜探しを体験できるイベントも開催予定!
詳細はこちらから👇
9日(土)の11時~と13時~には、徳島県立博物館の小布施学芸員と、勝浦町の恐竜博士、坂上さんによる徳島の恐竜についての講演もあります。
この土日は、ぜひNHK徳島放送局に遊びに来てください!