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美濃田大橋 ~JR徳島線と交差する橋~【とくしまの橋】

  • 2023年09月20日

徳島県内の橋のある風景を描くシリーズ「とくしまの橋」
今回は東みよし町から三好市井川町に架かる「美濃田大橋」です。
【基本情報】
 完成 1959年
 橋長 184m
 架橋地点 三好郡東みよし町昼間一三好市井川町才長谷(吉野川)

吉野川に架かるつり橋

コンクリートの塔とケーブル、赤いトラス構造(部材を三角形状に連結)からなるつり橋です。
1940 年に風で落橋したアメリカのタコマ橋の教訓も活かし、塔から斜めに張ったワイヤロープなどで風による振動が大きくならないようにしています。

美濃田大橋

吉野川に架かるつり橋の中で、自動車が通行できる唯一の橋です。
ただ道幅は狭く、1台しか通れないため、譲り合いながら通行しています。
建設当時は中央の車道のみでしたが、後に両側に歩道が整備されました。

車1台分の道幅しかない
車道と後に整備された歩道

JR徳島線の線路と交差⁉

橋の南側は、JR徳島線の踏切と交差しています。
また塔から斜めに延びるワイヤーロープは踏切と国道192号線をまたぐ形で設置されています。

橋の南側
線路と国道をまたぐワイヤーロープ

近くの美濃田の淵には幻の美濃田橋が⁉

美濃田大橋の近くには美濃田の淵と呼ばれる景勝地があります。
川の中から個性的な奇岩の数々が顔を出す美しい淵です。

美濃田の淵

その中で異彩を放つコンクリートの柱、これは幻の美濃田橋の橋脚です。

美濃田橋の橋脚

吉野川ハイウェイオアシスの展望台には、「橋脚は語る 『美濃田橋』への思い」という案内板があります。
かつて吉野川を自由に渡ることを夢見た一人の男性の挑戦と、その夢の実現に奔走した関係者の苦労、地元住民がこの橋に寄せた大きな期待、そして叶わなかった夢への無念さが綴られています。

美濃田橋の案内板
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