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四国徳島・高校野球 アナウンサーの実況研修 

  • 2023年06月02日

アナウンサーはどのように野球実況をしているのか。
愛媛県・松山市で中国・四国地方のアナウンサーを集めた野球実況研修が開催。
義村聡志アナウンサーの研修に密着!!

どうもどうも!義村聡志です。
いよいよ6月。暑い日も出てきましたね。夏がもうすぐそこに迫っています。

いやー、暑くなってくると熱くなってくるものがあるんですよ!

そう!私の野球熱!!

もう高校野球の季節ですよ。ほんと。

(たしか、前もそんなこと言ってたな…→ https://www.nhk.or.jp/tokushima/lreport/article/001/07/ )

きっと、球児たちは夏の大会に向けて猛練習に励んでいるところですねー。

球児の熱戦を皆さんにしっかりとお伝えすべく、実は我々アナウンサーも猛特訓に励んでいるんです!

ということで、今回は、先日行われたアナウンサーの野球実況研修について書いちゃいます!!

大集合!四国(中国)地方のアナウンサー!!

5月下旬、研修が行われたのは、愛媛県・松山市の坊っちゃんスタジアム。

四国地方を中心に、アナウンサーやディレクター・技術の若手職員が大集合!

アナウンサーの面々はこちら!

松山局 中村信博アナウンサー
元甲子園球児!若手のお手本です。
https://www.nhk.or.jp/matsuyama/caster/nakamura.html
高松局 塩﨑実央アナウンサー
なんと学生時代はソフトボール部のエースピッチャー!
https://www.nhk.or.jp/takamatsu/caster/shiozaki.html
高知局 伊田晃都アナウンサー
私の同期 最近、胸筋の発達が著しい
https://www.nhk.or.jp/kochi/caster/ida_a.html

他にも、高知県から 小原和樹アナウンサー
https://www.nhk.or.jp/kochi/caster/obara_k.html
(最近ベンチプレスで125キロ持ち上げたそうです) 

島根県から 中原真吾アナウンサー
https://www.nhk.or.jp/matsue/caster/nakahara.html
(松江から松山まで片道6時間ほどかけてきたとのこと、、、)

も参加! 2人ともすみません、写真を撮り忘れました笑

 

そして講師は、、

東京アナウンス室 松野靖彦アナウンサー
高校野球をはじめ、オリンピックやワールドカップの実況なども担当!
https://www6.nhk.or.jp/a-room/search/detail.html?i=451

いざ実況!!

研修では、四国アイランドリーグplus公式戦を実況させてもらいました。
愛媛マンダリンパイレーツvs福岡ソフトバンクホークス3軍の試合です。

テレビでの放送は行いませんが、本番を想定しての研修。
カメラも放送席も本番さながらです。

放送席の様子
奥から 解説・三谷志郎さん 実況・小原アナ サイド・義村
「サイド」は実況者の横でスコアを付けたり、情報を整理する役割

試合中、役割を交代しながら1人・数イニングずつ実況。

試合は、終盤までどちらも譲らぬ戦いを見せましたが、最後にチャンスをつかんだ福岡ソフトバンクホークス3軍が9対3で勝利しました。

 

手探りの中で、テレビ初実況。

いやー楽しい!自分が好きなスポーツを言葉にして伝えることがなんて楽しいんだと感じました。

「まあ、俺って、野球には詳しいし、実況もいい感じやな♪」

なーんて考えながら意気揚々と帰ります。(大フラグ)

テレビ実況の肝とは、、、

松山放送局に戻って、振り返り。

講師の松野アナがアドバイスをしながら、一人一人の実況を見ていきます。

 

さあ、実況できたと思って意気揚々だった私はどうだったのでしょうか。

自分の実況を振り返ってみると、、、、

「3回の表、ノーアウトランナーなし。ピッチャー、セットポジション。右バッターに対して、左のオーバーハンドから第1球を投げました!ストレート、打ちました。バットの先、三遊間、深いところ、ショート、バックハンドでとって、素早く1塁へ送球、一塁はセーフ!セーフ!内野安打です。ノーアウトランナー1塁です、、、、、。」(ちょっとどや顔)

 

、、、、、、その実況はラジオだね。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、ぬーーーーーーん!!!!!!!!

「まあ、俺って、野球には詳しいし、実況もいい感じやな♪」

ってやかましいわ!!!!!

 

はい。調子には乗るもんじゃないです。

そうなんです。テレビとラジオではアナウンサーの実況は変わるんです。

一人で、見れば分かることを話し過ぎていた私の実況は、聞いていてうるさく感じました。

もっと必要な情報を実況しないといけなかったんですよね。

む、難しい、、

 

では、必要な情報とは何でしょうか。

アナウンサーとして最もペーペーの私が感じたこと、学んだことですので、以下は、あくまでも私の目線での話だと思って読んでもらえるとありがたいです。

必要な情報とは、きっと見た人、聞いた人に、試合を、より「面白い!」と思ってもらえる言葉なんじゃないかなと思います。

では、どうやったらそんな放送ができるようになるのか。

それが「現状整理」「先読み」。

  • 今は、何回で何対何で試合が進んでいるのか。
  • 今起こったプレーや作戦にはどんな意味があるのか。

この現状の整理ができると、

  • このあと、どんな投球になるのか。
  • このあと、どんなプレーが起こりそうなのか。
  • このあと、どんな試合展開になるのか。

といった先読みができるようになって、無駄な言葉が省かれて、最小限の必要な言葉で実況できるのだと学びました。

それができれば、解説者・スタッフと一緒になって放送を作りながら、見た人・聞いた人にとって「より試合が面白くなる実況」ができるんじゃないかと思いました。

諸先輩方、研修の学びとしてはどうでしょうか、、、

 

このように一つ一つ学びながら、私も夏の高校野球に向けて絶賛特訓中です!

高校球児の熱い戦いをしっかりとお伝えできるように、まだまだ頑張ります!!

 

ではまた!!

  • 義村聡志

    徳島局・アナウンサー

    義村聡志

    「とく6スポーツ」担当
    大学まで硬式野球部に所属
    右投げ左打ち
    気合いで守る系三塁手
    好きなカウントは
    2ボール1ストライク

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