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関東甲信で大雪予想 東京で積雪も 今後の注意点は 専門家“南岸低気圧の影響で一度の降雪量多くなるおそれ”

  • 2024年2月5日

本州の南岸を進む低気圧の影響で、関東甲信では雪が強まり東京の都心や横浜市など平地でも積雪を観測しています。あす(6日)朝にかけて大雪となるおそれがあり、気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響に警戒するよう呼びかけています。

関東甲信で大雪が予想されることについて、きょう(5日)午前、国土交通省と気象庁が共同で注意を呼びかけました。

東京23区を含む平地でも雪が積もる見込み

気象庁によりますと、低気圧が発達しながら本州の南岸を東に進んでいる影響で関東甲信では雪が強まり、東京の都心でも雪が降っています。

国交省と気象庁 共同で注意呼びかけ

関東甲信で大雪が予想されることについて、国土交通省と気象庁は交通への影響や車の立ち往生などに十分注意するよう呼びかけています。関東甲信で大雪が予想されることを受けて、国土交通省と気象庁はきょう(5日)午前、共同で取材に応じ、雪の影響や注意すべき点などについて説明しました。

このうち、気象庁は、あす朝にかけて関東甲信の山沿いや山地を中心に大雪となり、きょう夕方から夜遅くにかけて雪のピークとなる見通しを示しました。今回は平地でも大雪のおそれがあり、このうち東京23区の雪は注意報級と見込まれるものの、予想より気温が低くなった場合は警報級の大雪の可能性があるとしています。

気象庁気象監視・警報センターの杵渕健一 予報官
「帰宅や移動が必要な人は、可能な限り早い時間帯に済ませてほしい。あす朝は気温が低いため通勤や通学の時間帯は路面の凍結や交通への影響に十分注意してほしい」

 また、国土交通省は、おととしの大雪で首都高速道路などで大規模な立往生が起きたことを挙げ、今回はその対策として首都高速道路などで「予防的通行止め」を進めていると説明しました。大雪に備えた通行止めの区間は拡大する可能性があるということで、最新の交通情報を確認するよう呼びかけています。

国土交通省環境安全・防災課の寺沢直樹 道路防災対策室長
「大雪の場合は不要不急の外出は控え、やむをえず車で外出する場合は必ず冬用タイヤを装着するとともにタイヤチェーンも準備してほしい。また、食料や水、携帯トイレ、毛布を用意するほか、燃料の補充もお願いしたい」

専門家 “一度に降る雪の量が多くなるおそれ” 注意呼びかけ

関東甲信で大雪が予想されていることについて、専門家は本州の南岸を進む「南岸低気圧」の影響で一度に降る雪の量が多くなるおそれがあり、雪に慣れていない都市部では交通機関への影響や車のスリップ事故に注意を呼びかけています。

雪のメカニズムに詳しい防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの上石勲特別研究員によりますと、「南岸低気圧」が接近するタイミングで雪や雨が強まるため、上空の寒気の状況によっては山沿いなどで1時間に10センチ以上の雪が降る可能性もあるということです。

一方、東京の都心では6日にかけて気温が0度以上で推移すると予想されていることから水分を含んだ湿った雪になるとしています。

湿った雪は、屋根や電線などに付着しやすいため信号機が見えづらくなったり、停電につながったりするおそれがあるほか、積もるとシャーベット状になるため、車のスリップ事故や歩行中の転倒事故などが起きるおそれがあります。

 氷点下の冷え込みになった場合は、朝の通勤・通学の時間帯に路面の雪が凍結して事故の危険性が高くなるおそれがあります。

上石 特別研究員
「都市部は雪に慣れていないうえ、都心は車の数が非常に多く道路交通網も発達しているためひとたび大雪になると非常に大きな影響を及ぼす可能性がある。できるだけ無理をせず時間に余裕を持って行動し、リモートワークの活用や早めの帰宅などの対策を心がけてほしい」

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