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危険なブラックアイスバーンとは 凍結路面の運転や歩き方の注意点

  • 2023年1月24日

路面の凍結するような寒さでは、車のスリップや歩行中の転倒など注意が必要です。中でも怖いのが、ぬれた路面のように見えるのに、実は薄い氷が張っている「ブラックアイスバーン」と呼ばれる路面凍結です。路面が凍結しやすい場所、運転や歩く際の注意点についてまとめました。

ブラックアイスバーンの危険性は

JAF=日本自動車連盟では、過去にブラックアイスバーンに関する実験を実施しています。スタッドレスタイヤを装着した車が時速40キロで急ブレーキをかけた際に、停止するまでの距離を比べました。その結果です。

□ブラックアイスバーンの路面…69.5メートル
□通常のぬれた路面…11メートル
□雪が積もった圧雪路面…20.2メートル
□凍結した氷盤路面(アイスバーン)…84.1メートル

スケートリンクのようになる氷盤路面が最も長くなりましたが、ブラックアイスバーンも通常のぬれた路面の6倍以上になりました。
JAFでは、スタッドレスタイヤを装着していても、すぐに止まれるわけではないため過信は禁物だとしています。

ブラックアイスバーン どう対処

〇発生しやすい場所
橋の上やトンネルの出入口など、気温が低くなりやすい場所や、風が通りやすい場所、日陰で発生しやすくなります。

〇時間帯では
路面が見えにくく気温が下がる夜間や早朝は特に、ぬれた路面とブラックアイスバーンの路面を見分けるのは難しいため、路面が凍っていることを念頭に置いた慎重な運転が必要です。

〇『急』のつく動作はしない
また、ブレーキをかけてから止まるまでの距離が長くなるので、事故を防ぐためにも車間距離に余裕をもつこと、コントロールが効かなくなる「急発進」「急停止」「急ハンドル」といった『急』のつく動作はしないといったことが重要です。

もし運転中にブラックアイスバーンの路面で滑り始めてしまった場合についてJAFでは、落ち着いてエンジンブレーキを掛けるなど、徐々にスピードを落とすような動作が必要だとしています。

不要不急の外出避ける バッテリー上りにも注意

JAFでは、不要不急の外出を避けることがポイントだとしていて、都心部や雪に慣れていない地域では路面の凍結が予想されるため、冬用タイヤでない場合は、急ぎの用事でない限り外出を控えることを呼びかけています。また寒さによりバッテリーが上がってしまうことにも注意が必要です。

JAF東京支部 交通安全インストラクター 由水雅也さん
「ふだん路面凍結しないところで凍結する恐れがあるので、雪が多い地域に限らず都心でも注意が必要です。車間距離を取り、急発進、急停止、急ハンドルといった『急』がつく運転をしないよう気をつけるほか、スタッドレスタイヤを装着していない場合は危険なので、運転を控えてほしい」

凍結路面はどんな場所に 注意点は

大雪の際には交通への影響や歩行者の転倒などが相次いでいます。特に雪に慣れていない地域では積雪したり凍ったりした路面を歩いて転倒し、大けがにつながることもあります。移動に時間がかかることを念頭に余裕を持った計画を立てておくことも重要です。注意点は以下の通りです。

〇注意する場所
□車や人が多く通行する道
□横断歩道
□道路や歩道の脇
□バスやタクシーの乗降場所
□歩道橋
□ビルや住宅の日影
□鉄道や地下街の出入り口

〇歩く際の注意点
□滑り止めの付いた靴を履く
□歩幅を小さくペンギンのように歩く
□靴の裏全体を地面につけ歩く
□リュックサックなどで両手を自由にする
□手袋や帽子を着用
□転ぶときはお尻から

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