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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉~9月24日

  • 2023年9月29日

新型コロナの定点把握による感染者数について、9月24日までの1週間の状況です。全国では3週連続で減少し、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県では、いずれも前の1週間を大きく下回りました。1都3県を中心とした感染状況と、専門家の分析をまとめました。
(発表時点の感染者数です)

全国 すべての都道府県で減少

厚生労働省によりますと、9月24日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から3万2164人減って5万4346人となりました。また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は11.01人で前の週の0.63倍となりました。前の週から減少が続くのは3週連続で、すべての都道府県で減少しました。

都道府県別では多い順に、愛知県が16.61人、岐阜県が15.24人、茨城県が14.53人、千葉県が14.43人、熊本県が12.74人などとなっています。

厚生労働省
「3連連続で前の週から減少しているほか今回はすべての都道府県で減少していてピークアウトの可能性がある。引き続き感染対策を続けてほしい」

東京都 前週と比べ大幅に減少

東京都は28日、都内の新型コロナの感染状況について、モニタリング項目を発表しました。それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、415か所から報告があり、9月24日までの1週間の感染者数は、あわせて3688人で、1医療機関あたり8.89人でした。
これは前の週のおよそ55%となり、大きく減少しました。

また、9月25日時点での入院患者数は1769人で、前の週より483人減りました。

専門家
「祝日に伴い定点医療機関の診療日数が減り低めの数値となっている可能性があり注意が必要だ。インフルエンザなどの受診者が増加してきており、医療提供体制への負担が長期化している」

神奈川県 2か月ぶりに10人を下回る

神奈川県によりますと、9月24日までの1週間は、県内362の医療機関から3566人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は9.85人と、前の週からおよそ半減しました。
新型コロナの感染者数は、先週に続き2週連続で減少し、およそ2か月ぶりに10人を下回りました。

埼玉県 前の週と比べ半減

埼玉県が27日に発表した新型コロナの感染状況によりますと、9月24日までの1週間に定点把握の対象となっている261の医療機関から報告のあった新たな感染者数は3268人でした。
1医療機関あたりでは12.62人で、前の週と比べておよそ半分に減少しました。

世代別にみると、10代が844人と最も多く、10歳未満が521人と続いていますが、すべての世代で前の週よりも減少したということです。

県は感染者数が減少傾向に転じているものの、高齢者や基礎疾患がある人にとっては重症化リスクが高いとして、体調が悪いときは外出を控えるなど引き続き感染対策を徹底するよう呼びかけています。

千葉県 前週比40%減

千葉県は、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表しました。9月24日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は14.43人で前の週と比べ、およそ40%減少しました。
年代別では10代が最も多く、次いで10歳未満、40代となっています。

専門家“ピークを超えたといえる状況”

東邦大学 舘田一博教授
「感染者の数は東京都など都市部でも明確に減っていて、減少傾向が9月以降、続いていることから、ピークを超えたといえる状況だ。現在、主流となっているのはオミクロン株のXBB系統となる『EG.5』で、新たな変異ウイルスが広がっている状況ではないので、減少傾向はしばらく続くと考えられる。ただ、いつまで減少が続くか注意して見る必要がある。
この冬にコロナとインフルエンザの感染拡大が重なって、同時流行が起きないかが懸念される。10月からはインフルエンザワクチンの接種が始まり、コロナでは、XBB系統に対応するワクチンの接種がすでに始まっている。特に高齢者や基礎疾患があり重症化しやすい人は、いずれのワクチンも接種し、そのほかの人も希望する人は早めに接種を済ませてほしい」

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