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非純正バッテリーの注意点 どんなリスク? 自転車が燃える火事も

  • 2023年6月15日

「安い」「手に入りやすい」非純正バッテリーを使っている方も多いかもしれませんが、思わぬ火災のリスクに注意しなければなりません。スマートフォンや掃除機、電動工具など、生活のあらゆるところで利用しているバッテリーの注意点をまとめました。

非純正バッテリー 火災のおそれも

こちらはNITE=製品評価技術基盤機構が注意喚起のために制作した非純正バッテリーの発火の様子です。

東京消防庁によりますと、2021年、都内でバッテリーなどが出火した火災は141件と5年間で最多になりました。このうち20件が、非純正のものを使用したことなどが原因の火災となっています。

掃除機で使ったら突然異常が

都内に住む80代の女性は、2022年10月、掃除機のバッテリーを非純正のものに代えたところ、突然、異常が起きたといいます。

「交換して、2・3日の間だと思う。バッテリーがもこもこと煙を出して(掃除機の下に)置いてあったテーブルが焦げた」

通販で購入した非純正のバッテリーから出火

5月30日、新宿の路上で電動アシスト自転車が焼ける火事がありました。警視庁によりますと、自転車には30代の女性が乗っていましたが、バッテリーから煙が出ていることに気づき自転車から降りたため、けがはありませんでした。

バンバンと音がして、見たら火花が立っていた。誰も近づけない状態で、警察の方が消火器で消していた。

自転車にはチャイルドシートが取り付けられていましたが、子どもは乗っていませんでした。
警視庁によりますと女性はインターネット通販で購入した非純正のバッテリーを使っていたということで、何らかの理由で出火したとみて調べています。

手頃な価格の非純正のバッテリー その危険性は

純正に比べて手頃な価格で、手に取りやすい非純正のバッテリーの危険性や、バッテリーを選ぶ際の注意点について専門家に聞きました。

NITE 製品安全センター 宮川七重さん
「純正のバッテリーは組み込む製品側でも安全性のチェックをしているが、非純正バッテリーはチェックがされていない。品質管理が純正品より劣っている。安全装置の部分が簡易的になっていて部品数が少なくなっていて安くなっている。非純正品ではなくて純正品のバッテリーを買うのがいいと思う。非純正を選ぶ人もいると思うが責任をもってやってくれる事業者を確認して選ぶのがいいと思う」

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