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値上げ2023年6月 食品や飲料で3500品目余 カップ麺の価格は?

  • 2023年6月1日

6月に値上げされる加工食品のうち、多くの品目数を占めるカップめんについて、1日の出荷分から値上げされる主な商品をまとめました。6月値上げされる食品や飲料は3500品目余りに上ることが民間の調査でわかました。身近な食品などの値上がりはさらに広がりそうです。値上げの動向について詳細です。

6月値上げの食品や飲料 3500品目

民間の信用調査会社、帝国データバンクが国内の食品や飲料メーカー、195社を対象にまとめた調査によりますと、6月値上げされる食品や飲料は「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて3575品目となっています。
商品の内訳では、調味料が1674品目、加工食品が1612品目で、加工食品のうちカップめんだけで567品目が対象となっているということです。

カップ麺の値上げ 主な商品は

カップ麺 主な商品の値上げ
6月1日出荷分
日清食品 カップヌードル 236円 ← 214円
東洋水産 赤いきつねうどん 236円 ← 214円
緑のたぬき天そば 236円 ← 214円
エースコック スーパーカップ1.5倍 240円 ← 222円
わかめラーメン 236円 ← 214円
明星食品 明星 一平ちゃん夜店の焼そば 236円 ← 214円

 

カップめんについて、1日の出荷分から値上げされる主な商品は次の通りです。
いずれも税抜きの希望小売価格で、日清食品の「カップヌードル」がこれまでの214円から236円に値上げされるほか、東洋水産の「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」もそれぞれレギュラーサイズで214円から236円に値上げされます。
また、エースコックの「スーパーカップ1.5倍」が222円から240円に、「わかめラーメン」が214円から236円に値上げされます。
明星食品の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」も214円から236円に値上げされます。

値上げで売れ行きが伸びない商品も

7月以降も、輸入小麦や生乳の価格の上昇のほか、電気代の引き上げなどを背景に、幅広い商品で値上げが予定され、調査会社では、ことしの食品と飲料の値上げが、7月にも3万品目に達し、去年1年間に値上げとなった品目数、2万5768品目を上回る可能性があるとみています。

一方、足もとでは、家計による食費の支出が勢いを欠いていて、複数回にわたり値上げされた冷凍食品など、値上げのあと、店頭での売れ行きが伸び悩む食品も出ていると分析しています。

帝国データバンク
「たび重なる値上げについていけない消費者の間で生活防衛の志向が鮮明となっている。去年以上の円安の進行などが起きなければ、価格の据え置きや値下げといった『値上げ控え』の動きがことしの後半にかけて広がる可能性もある」

23区の消費者物価指数 食料品など記録的上昇

総務省によりますと、東京23区の5月の消費者物価指数は速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が104.7となり、去年の同じ月より3.2%上昇しました。
上昇率は4月より0.3ポイント下がりましたが、食料品などは記録的な上昇となっています。

「生鮮食品を除く食料」は去年の同じ月より8.9%上昇し上昇率は先月から横ばいで1976年6月以来、46年11か月ぶりの高い水準です。

具体的には、「卵」は31.1%、「食用油」は24%、外食の「ハンバーガー」は17%、「調理パン」は14.4%、「あんパン」は13.3%、「炭酸飲料」は1.8%、それぞれ上昇しています。
このほか、「トイレットペーパー」は15.7%「タクシー代」は14.4%、「宿泊料」は旅行需要の回復などで11.5%上がっています。

一方、政府による負担軽減策で電気代や都市ガス代の上昇が抑えられ、総務省は負担軽減策がなければ生鮮食品を除いた指数は4.1%程度の上昇になったと試算しています。

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