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奥多摩のお土産に「オクタマ・トリ・カルタ」“地域の宝を詰め込んだ”

  • 2023年5月31日

都心からおよそ2時間、豊かな自然が満喫できる奥多摩町では、いま地域の“宝物”を詰め込んだ、新しいお土産の開発が進んでいます。

その名は「オクタマ・トリ・カルタ」です。

発案したのは、奥多摩町でカヌー教室を開く後藤めぐみさんです。
どのような思いが込められているのか取材しました。

「オクタマ・トリ・カルタ」とは

真剣な表情で、皆さんがやっていたのは…
開発中のお土産、奥多摩に生息する野鳥の魅力を知ってほしいと作られた「オクタマ・トリ・カルタ」です。

スマートフォンから流れる音声を聞いて、その鳥の鳴き声が書かれたカードを探します。

​​

動画を再生すると「トリ・カルタ」を体験できます

この鳴き声の鳥は、どーれだ!

正解は、スマートフォンの画面をたたくと確認できる仕組みです。

取り札ならぬ“鳥札”は、全部で33枚です。

すべてが奥多摩地域に生息する鳥で、鳴き声の音源は野鳥の調査などをしているNPOから提供してもらいました。

発案した人は?

今回カルタを発案した後藤めぐみさんです。奥多摩町でカヌー教室を開催しています。

じつは、去年の夏ごろまで鳥の声について、ほとんど知りませんでした。
そんな後藤さんが、カルタをつくったきっかけは、自然豊かな奥多摩町の野鳥の存在でした。

後藤めぐみさん
ネイチャーガイドの人とカヤックをやる機会があって、その時に2、3時間乗っただけで25種類の鳥の声が聞こえたり、姿が見えたりということがあったんです。こんな鳥がいるんだって、もっと知りたいと思ったんです。

ふだん、意識してこなかった鳥の存在ですが、一羽一羽、違う鳴き声や姿を知り、改めて奥多摩の魅力を感じたと言います。

そこで思いついたのが、今回のかるたでした。奥多摩の鳥を知るきっかけにと制作を始めました。

制作には…ゲームクリエーター飲食店の店主など参加

制作には、地元のゲームクリエーターや、趣味で奥多摩の野鳥を撮影する、飲食店の店主などが参加しました。いつしか地域一丸となってのプロジェクトになりました。

濱田隆史さん
2年前に子どもと一緒に引っ越してきて、もっと鳥の声を覚えたと思って参加しています。

飲食店・岡部正樹さん
身近なところで鳴いている鳥も“へぇ~そんなのもいるんだ”と、おもしろいなってすぐに思いました。

野鳥の図鑑代わりにも!?

そんなカルタには、いろいろな工夫が施されています。
例えば、野鳥の声を知らない人でもカードが取れるように野鳥の声を文字にしています。

さらに、取り札の裏には、野鳥の生態情報も載せています。

そのため、カルタとしての使い方以外にも奥多摩の山を散策する際、野鳥を確認するための図鑑の代わりにもなるんです。

後藤めぐみさん
鳥の声の聞き分けができるようになるとより楽しく過ごせるのではないかなって思います。奥多摩の自然の豊かさというか、それが感じられれば良いなって思います。

後藤さんは、「オクタマ・トリ・カルタ」を今後、地元の商店で販売したり、奥多摩町のふるさと納税の返礼品の一つにしたりしていきたいと意気込んでいます。

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