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値上げ予定7300品目超 半数は2月 値上げ率や主な品目 今後の影響は

  • 2023年1月6日

2023年もさまざまな食料品の値上げが続きます。1月は小麦粉を使った商品や調味料などの値上げが相次ぎます。信用調査会社の調査によりますと2月の値上げ品目は2022年10月に次ぐ多さとなっていて、再び値上げラッシュになると分析しています。値上げ品目や値上げ率、今後の見通しなどについてまとめました。

値上げ品目 前年同期比1.6倍

「帝国データバンク」の調査よりますと、2023年、すでに値上げされたり値上げが予定されたりしている食品や飲料は、再値上げや価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて累計で7390品目となりました。

「帝国データバンク」の調査
・2022年12月末時点
・国内の主な食品や飲料メーカー105社

値上げの時期は1月から4月までとなっていて、品目の数は去年の同じ時期のおよそ1.6倍に増えています。
月別でみると、1月は580品目ですが、2月は4283品目、3月は1837品目などと、2月にその半数以上が集中しています。
2月の値上げの品目は2022年10月の6699品目に次ぐ多さとなっていて信用調査会社は再び値上げラッシュになると分析しています。

平均の値上げ率18% 前年平均を上回る

2023年の平均の値上げ率は18%と、2022年1年間の平均の14%を上回っていて、原材料の高騰に加えて、円安によるコスト増加を理由に大幅な値上げを行う企業が相次いでいるということです。

2023年の値上げ品目を詳しくみると、冷凍食品などの「加工食品」が3897品目、輸入ワインなどの「酒類・飲料」が1446品目、しょうゆやドレッシングなどの「調味料」が1417品目などとなっています。

1月の値上げ 小麦粉を使った製品など

製粉大手各社は小麦粉を使った商品などについて1月4日の納品分から税抜きの希望小売価格を値上げします。

日清製粉ウェルナは、お好み焼き粉などのミックス粉のほか、海外で製造したパスタ製品、それにパスタソースといった家庭用の119品目を対象におよそ2%から25%値上げします。
また、ニップンはミックス粉やパスタソース、それにドレッシングなど69品目を対象に、およそ2%から17%値上げするほか、昭和産業が天ぷら粉などのプレミックス製品31品目をおよそ2%から15%値上げします。

1月の値上げ 調味料・缶詰・米菓など

調味料などでは、味の素が1月1日の納品分から、うま味調味料やアミノ酸を含む食品の一部を、出荷価格でおよそ2%から16%引き上げたほか、ピエトロは1月1日の出荷分からドレッシングの一部の商品を税抜きの希望小売価格で5.8%から7.1%、引き上げました。
さらに、はごろもフーズが1月4日の出荷分から主力のツナ缶など65品を税抜きの参考小売価格で4.8%から25%値上げするほか、亀田製菓が1月30日の出荷分以降、一部の米菓について、出荷価格を5%から11%ほど引き上げたり、内容量を減らす実質値上げをしたりするということです。

消費者態度指数4か月ぶりに改善 今後は

一方、消費者の買い物などへの意欲を示す12月の「消費者態度指数」は、この時期としては3年ぶりに新型コロナによる行動制限がなかったことなどから4か月ぶりに改善しました。ただ、内閣府は消費者心理の基調判断は「弱まっている」に据え置きました。

1年後の物価の見通しについて尋ねたところ、「上昇する」と答えた世帯の割合は93.6%に上っています。

内閣府
「円安の傾向が落ち着きを見せたこともプラスの影響を与えているとみられる。相次ぐ値上げなどが消費者の心理にどのような影響を与えるのか引き続き注視したい」

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