特殊詐欺の手口と対策 “不審に感じたら積極的な声かけを”

4月17日、横浜市に住む80代の女性に息子を名乗る男から「同僚の彼女を妊娠させてしまった。示談金として100万円必要だ」と電話がありました。

話を信じた女性は、タクシーを利用して金融機関のATMに向かい、50万円を引き出しました。

タクシーに戻ると、女性のもとに男から再び電話があり、「指定する場所に金を持ってきて欲しい」というのです。行き先を聞いたタクシーの運転手は、携帯電話を手に話をする女性の様子を不審に思って「内容がおかしいですよ。息子さんに電話して確認してみてはどうですか」と声をかけました。

そのひと言に従って女性が息子本人に電話。
その結果、妊娠の話はうそだとわかり、女性は被害を免れました。

皆さんへのお願いです。「不審に感じたら積極的な声かけを」

詐欺グループは、何度も電話をかけてきて、ATMに行って現金を引き出したり、駅や路上などで現金を渡したりするよう指示します。
携帯電話で話をしながら困っている様子の高齢の人を見かけたら、「どうしましたか」などと声をかけてみてください。
その勇気あるひと言が詐欺の被害を防ぐことにつながるかもしれません。そして少しでも疑わしいと感じたら警察に相談してください。