詐欺：身近な防犯拠点活用し被害防ぐ！
- 2022年11月29日
詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害！」。
今回は、身近な防犯拠点を活用して特殊詐欺の被害を防いだ事例を紹介します。
ことし5月、東京・足立区で80代の女性が携帯電話で話をしながらATMを操作しようとしていることに、後ろに並んでいた別の利用客が気づきました。
女性の行動を不審に思った利用客が駆け込んだのが「ろくまる」と呼ばれるこちらの施設。
足立区がまちの防犯拠点として去年11月に開設し、「ろくまる隊員」と呼ばれる警察のOBが防犯上の注意点などをアドバイスしています。
当時、対応にあたった隊員の齋藤さんです。
利用客から話を聞いた齋藤さんはすぐにATMに向かい、女性から詳しい話を聞き取りました。
齋藤さん
「“ATMのところで電話をしているおばあちゃんがいる。何か変ですから来てください”ということで、すぐ詐欺だなと思って現場の方に行きました」
齋藤さんは女性を説得して施設に案内し、被害を未然に防ぎました。
齋藤さん
「被害に遭わなくてよかったなというのが一番ですね。自分だけは大丈夫だと思っている方が多くて、ひょっとしたらと疑ってかかってほしい。気兼ねなくですね、何でもいいんで私たちに声をかけて、施設の中に入っていただいて、防犯だとか分かることは私たちもお伝えしますので、（施設を）十分活用していただけたらと思います」
この施設では誰でも防犯について相談できるほか、1階の受付には、地元の綾瀬警察署に直接つながるテレビ電話が設置されていて、24時間、事件や事故を通報できるということです。
施設を運営する足立区
「これからもより多くの人に施設を利用してもらい、地域の防犯意識を高めて特殊詐欺などの被害を防いでいきたい」
STOP詐欺被害！ ほかのおすすめ
