神社を掘ったら”家康の刀”が出てきた?!知られざる理由とは
- 2023年02月07日
「実は神社のある場所からお宝が見つかったんで す・・」「まだ外部の人には見せてなくて・・」
静岡市出身 俳優の加藤諒さんが
徳川家康ゆかりの地をめぐるシリーズ第1弾!
浜松市の中心部にある神社を訪ねると、宮司から”メディア初公開”だというお宝を見せてもらえることに。そこには加藤さんも驚きの家康との深いエピソードがあったんです。
(NHK たっぷり静岡+ 2023年1月20日放送)
地元の人も知らない?!
実は“家康をまつる”神社
加藤さんが訪れたのは浜松市中区元魚町にある松尾神社。
今から1300年以上前(!)に創建された浜松市でも有数の歴史ある神社なんです。
災難よけの神様として有名なのですが・・
実は徳川家康をまつっている神社でもあるんです。
(地元の人でも意外と知らないんだとか・・!)
この日は1月初めだったこともあり、加藤さん・・新年のご挨拶もかねてお参りすることに!
「良いご縁に恵まれますように」と5円玉を入れて
お願いしますが…加藤さん、お祈りが長い!!!!!
手を合わせてからが・・・長いです。
何をお願いしていたんでしょうか?
「ぼくお参りするとき長いんですよ!ちゃんと自分が住んでいる住所とかを言って『家まで来てください』って伝えるんです。徳川家康さんには『大河ドラマで扱われていますよ』と。そして、ぼくも『徳川家康さんみたいに飛躍できる年になりますように』とお願いしました!」
そんな加藤さんのもとにやってきたのは、松尾神社の三浦豊(みうら・ゆたか)宮司。
神社のある場所で見つかった‟お宝”を特別に見せてくれるというのです!しかもメディア初公開!
そのお宝は神社の聖なる領域にまつられているとのことで
特別に入らせてもらうことに・・
年に1度のお祭りのときにしか開けないという本殿の扉を開けると・・・!
そこにあったのは・・・!
初公開!家康から贈られたお宝
本殿にまつられていたのは、すぐには何か判別できないほどさびた刀。
これが家康公からもらったお宝 刀なんです。
(三浦豊宮司)
お宝とは”家康公から神社に贈られたという刀”!
神社の記録によると元々浜松城の中にあったという松尾神社。約450年前に家康が浜松城主となったとき、神社をいまの場所に移転させ、その代わりに刀を授けたと伝わっているのです。
でも、なぜこんなにもさびているのでしょうか?
「先々代の宮司から『家康公からもらった刀を土の中に埋めてある』という話は聞いていたんです。それで本殿を新しくするときにその場所を掘ったら本当に出てきたんです」(三浦豊宮司)
三浦宮司に刀が見つかった場所を案内してもらうと・・
本殿の床下に目印が!
地中40センチほどから掘り起こされたといいます。
「でも、なぜ家康公からもらった刀を
土の中に埋めたんですか?」(加藤諒さん)
加藤さんの素朴な疑問から悲しい歴史の中で家康とのつながりを守ろうとした神社の大切な思いが見えてきました。
地中に埋めた刀 知られざる理由とは
‟刀を地中に埋めた理由”を聞いた加藤さんに、三浦宮司が見せてくれたのは1枚の写真。
戦前の松尾神社の門扉です。徳川家の家紋の三つ葉葵が入っているでしょう。神社にとっては、これも家康とのつながりを示す大切な宝物でしたが
戦争中に金属供出で持っていかれてしまいました。
(三浦豊宮司)
第二次世界大戦で武器生産に必要な金属製品は回収されることに。地域にとって大切な神社の宝物でさえ持って行かれてしまったのです。しかし・・・
「家康公から授かった刀だけは『守らなければいけない』と当時の宮司が本殿の下に隠したんです。その話を聞いていたんです」(三浦豊宮司)
家康から贈られた刀は当時の宮司の判断によって金属供出から逃れ、守ることができたんです。さびによる劣化がひどく専門家による鑑定も難しい状況ですが、三浦宮司は神社と家康をつなぐ大切な絆だと感じています。
加藤諒さん「ご先祖様が守られたこの刀は・・」
三浦豊宮司「ここの神社の本当のお宝ですからね。
ちゃんと守っていかないといけないと思います」
2022年の年末には三つ葉葵の入った太刀拵(たちごしらえ)も新たに発見されたといいます。
刀と太刀拵は2023年6月の松尾神社のお祭りで一般公開する予定だということです。「どうする家康」にあわせて家康ゆかりの神社もめぐってみてはいかがでしょうか?