仙台にある複雑な交差点、安全に運転するには?
今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!
地下鉄五橋駅の近くにある大きな交差点ですね。
さっそく調査に向かいました!
まずは交差点を見てみよう!
安藤さん 「投稿にあった五橋の交差点です。 まっすぐ進むと仙台駅方面へ。今日も交通量がとても多いですね。」 |
仙台駅につながるこの交差点で、市役所方面の東二番町通りへ向かう際にウインカーは必要なのか?
実際に車で走ってみると…
緩やかなカーブで、「左折した」というより「道なりに進んだ」という感じです。
安藤さん 「確かにカーブが緩やかですし、こちらに曲がることが分かっているレーンなので、ウインカーを出さなくても良いか出したほうが良いのかちょっと迷いますね。」 |
正解はどっち?
実際のルールはどうなっているのか、宮城県警察本部の阿部 博さんに聞きました。
阿部さん 「ご覧のようにここは複数の車両通行帯が設けられています。 第一から第三までは左折の表示がございます。 左折する時は合図、方向指示器を出すんですよという法律の規定がございますので、道路形状のみならず、その交差点における交通規制を確認していただきたい。」 |
しかし、この道を通行するほとんどの車がウインカーを出していませんでした。
こちらの交差点では事故が多発しているといいます。
阿部さん 「追突事故や出合い頭など、人身交通事故が(過去5年で)計18件発生しております。」 |
仙台は巨大な交差点が多い?
さらに調べを進めると、仙台には巨大交差点が密集していることが分かりました。
こちらは、宮城県内の「事故の多い交差点ランキング」です。
日本最大級の「仙台バイパス六丁目(ろくちょうのめ)交差点」など、巨大な交差点が並んでいます。
中でもここ数年毎年ランクインしているのが、仙台市中心部から長町をつなぐ場所にある「根岸交差点」。
過去5年で起こった、重症を含む人身事故の数はなんと45件です。
どんな交差点なの?
実際に根岸交差点を走ってみました。
車線の数も多いですが、右折しようとすると…
交差点の中央で二手に分かれる道が。
この交差点の構造を理解している人でないと、とっさの判断が難しそうです。
こちらは「変則五差路交差点」といい、5つの道路が交わるとても複雑な交差点です。
普段からこの交差点を通る人も…
「急に入ってくる車もいるから、紛らわしいところがあります。」
「割と事故も多いかもしれない。」
やはり、通りにくさや危険を感じているようです。
安全に通行するために
根岸交差点で、青い丸の位置から赤い丸の道へ行くにはどうすればいいか、みなさんは分かりますか?
交差点近くにある自動車学校の副校長・鈴木 豊さんに、どうすれば安全に通行できるのか解説していただきました。
鈴木さん 「その際は右折レーンの一番左側。第二通行帯になるんですが、そこから右折している途中で“左に離脱する”という形をとりますので、右の合図をつけたまま左に離脱してしまうよりは左の合図があった方が周りの車はより把握できるかなと思います。」 |
短時間で多くの情報処理と判断が求められる、“交差点の落とし穴”。
交差点の途中で判断に迷って急な減速をすると、追突事故のリスクが高まります。
実際に追突や出会い頭、無理な車線変更による事故も起きています。
鈴木さん 「地元の住民のように運転に慣れている方であればよろしいんですが、他県から来た旅行者の方、それから初心運転者の方が運転に慣れていない状態で侵入してしまうと、非常に危険なことになります。 自分が今から交差点を曲がった後、直進した後にどこに行きたいのか、というのをしっかりと確認した上で、事故や違反がないように通行していただくことを願っております。」 |
迷ったときは…
交差点の中で判断に迷ってしまったときはどうすればいいのか、鈴木さんにポイントを聞きました。
・交差点の中での急ブレーキや急ハンドルを避ける。
・今自分がいる通行帯に従って、いったん交差点を通過してルートの確認を行う。
ということです。
今年に入って県内では死亡事故も多発しています。
これからも安全運転を心がけましょう。
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