佐賀 鹿島市 酒蔵通り 築100年の古民家が”保護猫カフェ”に
- 2023年12月18日
今回は、思わず「かわいい~!」と目尻が下がってしまう、愛らしい猫の話題。 12月2日、鹿島市に「保護猫カフェ」がオープンしました。保護猫とは、地域の保護団体や個人などによって保護された猫たちのこと。そうした保護猫たちが新しい家族と出会うための場として設けられました。オープンしたばかりの保護猫カフェに行ってきました! (キャスター:時松仁美 記者:藤岡信介)
鹿島市の酒蔵通り。風情のある古い町並みの一角に、保護猫カフェがあります。
こちらが12月2日にオープンした保護猫カフェです。木造の立派な家屋ですね。伝統的な建築物の1つで、築100年以上の古民家を改装しました。
このカフェでは13匹の猫を保護しています。
カフェを運営する古賀絵梨子(こが・えりこ)さん。古民家のゆったりとした空間が、訪れる人を癒してくれるといいます。
古民家の雰囲気で入りやすい形でネコと触れ合っていただいて、少しでも保護猫の現状や正しい猫の飼い方を知っていただきたいと思って。
早速中へ案内してもらいました。二重扉を開けると、猫たちがお出迎え!
人見知りをすることなく近寄ってきてくれました。保護された猫は、ほとんどが生まれて1年以内です。この様子をスタジオでみていた佐賀局一の猫好き、山崎キャスターも思わず…。
いや~たまらないですね…❤
可愛らしい保護猫が集まるカフェ。なぜこの活動が始まったのでしょうか。 古賀さんに聞いてみました。
「もともと家で飼っている猫ちゃんも保護した猫で、だんたん増えていくうちにそうした保護猫がたくさんいるというのを知って。少しでも多くの猫を助けたいなと思ってこういう活動を始めました」(古賀絵梨子さん)
鹿島市では、住民の餌やりによって地域に猫が住み着いたり、飼い主の高齢化で飼育できなくなったりするといった理由で、保護猫に関する相談が増えているということです。
保護猫カフェの目的は、新たな飼い主に猫を引き取ってもらうこと。 ただ、そのためには条件を満たす必要があります。
まずはカフェに2度以上通う事。さらに、室内での飼育や家族の同意、それに猫へのワクチンの接種、マイクロチップを装着することなどが必要で、担当者と話をして飼育環境のチェックを受けます。そして自宅で2週間預かって問題がなければ譲り受けることができます。
古賀さんによると、こうした保護猫カフェは鹿島市では初めてだということです。
「たくさんの”ネコ好きさん”で、笑顔があふれて、猫もゆっくりと過ごして新しい家族を探す。そういった場所にしていきたいなと思っています」(古賀絵梨子さん)
このカフェでは、店側が猫を引き取ることは基本的に行っていません。注射や手術など必要な条件を満たした猫だけが在籍することができるのです。なので、地域で見つけたからといってカフェに連れてくることはしないようにしてください。
ホテルや雑貨店なども併設
このカフェには、猫と触れ合うスペース以外にも様々な部屋がありました。
県内では珍しい、猫専用のペットホテル。長期の預かりも可能です。 高齢の方から「入院の間猫を預かってほしい」という相談が多いということで設けられました。 猫の預かりがない日は、レンタルスペースとしても貸し出しているそうです。
また、店内には雑貨コーナーや地元の菓子店が作った”ねこサブレ”などのスイーツも販売されています。今後は地域で保護猫活動を始める人に向けての講習や、猫の飼い方セミナーなども行っていきたいということでした。
【取材後記】とても立派な古民家で、木の温かさを感じながらくつろぐことができる場所でした。そしてなんといっても、猫たちが可愛い!保護猫は警戒心が強いのかと思っていましたが、自分からすり寄ってきてくれる人懐っこい子が多かったです。のびのびと過ごす猫たちを見て、こうした古賀さん達のような活動をされる方がいることで、猫の命が救われていくんだと感じました。猫たち、これから素敵な家族に出会えるといいですね。(時松仁美)
余談ですが、猫たちに一番モテていたのはカメラマンと音声さんでした。 撮影に使うケーブルが気になるようです。
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