2020年1月10日
共産党 参議院議員
田村智子さんの「“桜”追及 手作り弁当」
2020年1月10日
今回のサラめしは、去年の臨時国会で知名度を上げたこの人。
共産党の参議院議員、田村智子さん(54)です。
お昼どきに、議員会館の事務所を訪ねました。
2か月前。
去年11月の参議院予算委員会で、田村さんは、「桜を見る会」の参加者数が年々増えていることなどを、安倍総理大臣にただしました。
その質問をきっかけに、野党は追及本部を立ち上げ、攻勢を強めています。
そんな田村さんのきょうのランチは、手作りのお弁当です。
「臨時国会は、これまでの人生で一番多忙でした。次から次へと取材が入り、委員会で質問し、野党の政府側へのヒアリングにも出席して。お昼もコンビニで買ったものばかりで、閉会してようやくお弁当を作る余裕ができました」
お弁当の中身を拝見すると…
ごはんとお漬け物、おひたしに、煮物と鶏の唐揚げ。自宅で栽培したというパセリも添えられています。
栄養バランスの良さそうな、健康的なメニューですね。
「野菜を多くしようと意識しています。それと、この年になるとタンパク質もとらないとね」
料理好きだという田村さん。
ご主人も料理が得意で、先に帰宅した方が夕食を作るルールなんだそうです。
夫婦で1本のビールを分け合って晩酌し、日々、ストレスを解消しているんだとか。
ところで、そのピンクのお漬け物、よく見ると、形が…?
「桜の花びらっぽくカットしてみました。ふふふ」
食事中に失礼して、共産党に入党したきっかけを聞いてみました。
「早稲田大学に入学した1984年の冬、大学側が翌年から毎年学費を値上げする『スライド制学費』を導入すると発表したのです。そのときに反対運動をしていたのが、日本民主青年同盟で、『値上げをしなくても大学は黒字』という分析に共感し、20歳で入党しました」
大学卒業後は、国会議員秘書などを経て、平成10年の参議院選挙に立候補。
しかし、国政選挙に5回、東京都議会議員選挙に1回と、落選が続きます。
「特に平成19年の参議院選挙は落ち込みました。NHKから『東京で初めて共産党が議席を失ったがどう思うか』とマイクを向けられてね。でも、翌日には『また次をやらせてほしい』と志願しました」
選挙に挑み続けた田村さん。
苦節12年、平成22年の参議院選挙の比例代表で、念願の初当選を果たします。
以来、教育や社会保障の分野を中心に取り組み、立場の弱い人たちに寄り添う政治を心がけてきました。
そんな田村さんのことしの目標は。
「いまの政治はブラックボックスで、『公正さ』や『正義』が失われている。追及だけで政権が変わるとは思っていないし、安倍総理大臣が辞めても次が出てくるだけ。野党がそれに変わりうる姿を示して、すがすがしい政治にしたい」
食事をあっという間に済ませて、秘書と次の打ち合わせへ。
ごちそうさまでした!