2019年12月16日

官房副長官 西村明宏さん

「繁忙服長官」の官邸ランチ

2019年12月16日

総理大臣官邸。国の中枢、いわば本丸ですね。

ことし9月から官邸の住人になった、西村明宏 官房副長官(59)です。

副長官に就任して以降、外で食事する時間が取れず、官邸内の食堂に出前をお願いすることが多いのだとか。
この日頼んだのは「あじフライ定食」。ごはんや味噌汁、漬け物などが付いて、値段は600円。

いつもは執務室ですが、機密資料が多く取材は難しいとのことで、官邸の「南会議室」でのランチとなりました。

官房副長官ってどれくらい忙しいんですか。
「想像以上に忙しいですね。秘書官が、『スケジュールを空けたらいけない』といった感じでびっしり入れてくれる。非常にやりがいがありますよ」

数々の重要政策の決定に関わるほか、国会対応をはじめとした党側との調整、安倍総理大臣の外国訪問への同行、大規模災害や北朝鮮によるミサイル発射といった危機管理対応などにもあたらなければなりません。

あまりに忙しく、服を着替える暇もないということで、最近、永田町では、官房副長官が「繁忙服長官」と呼ばれることも。

では早速いただきます!と思いきや、何やらごそごそ…。

袋から取り出したのは、梅干し。

日本で初めて「梅干しマイスター」に認定された、地元・宮城の佐藤きい子さんの手作りです。保存料や着色料を使わず、しそと塩だけで作った絶品です。

「昔ながらの懐かしい味で、おいしいですよ」

この日は、秘書官と事務官の4人と一緒にランチでした。話題は教育に。
実は、西村さん、以前、東北福祉大学や早稲田大学で教鞭(きょうべん)を執っていました。

「教えるということは楽しいですよ。大学に入ったばかりの頃は、思春期が終わって、物事を斜めに見たりする時期ですよね、でも、そんなときに、『こんな本読んでみたら』と言ったら、いろいろなものを吸収して、しっかりした自分の考えを持つようになったりね」

「学生にもよく言うんですよ。『無限の未来があるんだから、長い人生を歩んでいく上で、礎となるような土壌作りをしっかりしないといけないよ』とね」

確かに、西村さんが熱弁する姿は学校の先生のようでした。

ごちそうさまでした!