2019年12月6日
法務省職員 北原良さん
“ワンチーム”へのトレーニングは大盛りごはんで!
2019年12月6日
こちらは、東京・昭島市にある「矯正研修所」という法務省の施設です。
全国の刑務所や少年院などで働く職員が専門の研修を受けています。
真剣な表情でパソコンに向き合っているのは、ことし4月に発足した「効果検証センター」で「効果検証官補」を務める、法務省職員の北原良さんです。
受刑者などに関する膨大なデータを分析し、再犯防止のための教育プログラムの検証や開発などにあたっています。
「刑務所や少年鑑別所で心理分析をしてきた現場での経験を生かして、自分自身でプログラムを作ってみたいと思ったんです。海外の最新の知見も集めて、毎日、細かい数字や情報と戦っています」
画面には、難しそうなデータやグラフが並んでいます。
「法務省の科学チーム」と呼ばれているのも、なんとなく分かる気がしますね。
さて、正午を回るとランチタイムです。
「科学チーム」の同僚の皆さんと一緒に研修所にある食堂に向かう北原さん。
この日、注文したのは、ロールキャベツの定食。
コーンスープに野菜の小鉢も付いて580円。
それにしても北原さん、ごはんの量が多くないですか?
隣の先輩と比べても、倍くらいあります。
「実は学生時代にラグビー部だったので、いつも大盛りなんです」
高校1年からラグビーを始めて、大学でも4年間、ラグビー漬けの日々だったそうです。
ラグビーといえば、ことし日本中が大いに盛り上がったワールドカップですよね。
北原さんも、スタジアムで2試合観戦したそうで、机のパソコンの横にも、マスコットのぬいぐるみが飾られていました。
「ラグビーをやっていた人間としては、夢のようでしたね。すごく感動して、もう一度、体を鍛えようと決心したんです」
通勤の10キロの道のりも自転車で往復しているそうで、大盛りのごはんは、「食トレ」でもあったんですね。
「ふだんの仕事は地味な作業が多いんですが、データをもとにした最新の情報や成果を各地の施設での研修などの際に説明に行かないといけないので、全国各地を飛び回っています。結構、体力勝負なんです」
ランチは、いつも、皆さんと一緒に食べるんですか?
「1つのプログラムを作るためには、何人かのチームで取り組むことが多いんです。ごはんを食べながら、みんなで趣味の話をするのも、チームワークの強化には欠かせません。『ワンチーム』で再犯防止に貢献したいですね」
「ワンチーム」での大盛りごはんが、ちみつなデータ分析にもつながっているんですね。
ごちそうさまでした!