2019年7月22日

自民党 衆議院議員 菅原一秀さん

選挙運動中に、議員は何を食べた?

2019年7月22日

今月21日に行われた参議院選挙。
選挙期間中のある日の朝、東京・練馬区内の駅前に立っていたのは、自民党の衆議院議員、菅原一秀さん(57)です。

「駅頭(えきとう)」と呼ばれる、駅前で通勤・通学客らに声をかける活動を平成2年から、ほとんど毎日続けているそうです。

この日は、東京選挙区から立候補した現職候補の応援をしていました。

「駅頭」を行ったあと、足早に向かったのは、そばやうどんを出す駅前のお店です。

「毎朝5時に起きているから、やっぱりお腹がすく。この店で注文するのはいつも『ごぼう天うどん』(400円)。ごぼうは体にいいからね。朝食はコンビニで買うこともあるけど、ごぼうのサラダとトマトジュースのセットにすることが多いよ」

なぜ30年近くも毎朝、「駅頭」を続けているんですか。
「東京の選挙区は大変なんだ。人の数がはんぱじゃない。住民の生の声に触れるには、何万人もの人が利用する駅前に立つのが一番いいと思ってね」

「でも本音を言うと、『駅頭』をやらないと周りにサボっていると思われちゃうから、やめるにやめられなくなっちゃった(笑)」

うどんを5分ですすり終えた菅原さん。その足で地域のミニ集会に出席。
マイクを握って、候補者の魅力を訴えます。

さらに、駅頭を2件、企業の朝礼、区議会議員の集まり、ホテルでの総決起大会と、分刻みのスケジュールをこなし…

ようやくランチにありついたのは、午後3時ごろ。
東京・虎ノ門にあるスパゲッティの店から、袋を手にした菅原さんが出てきました。

購入したのは「焼きカルボナーラ(750円)」と、「青じそトマト(650円)」の2品です。

「選挙中は1分、1秒がもったいない。ランチはコンビニ弁当や、こういうテイクアウトを利用することが多いんだ。選挙カーに乗っていると、ゼリータイプの栄養食だけということもあるよ」

ふだんは移動中の車内で食べるといいますが、この日は撮影時の安全も考えて、停車した車内で食べていただきました。

しかし菅原さん、2つも食べるんですか。
「2つ買って、秘書と半分ずつシェアするんだ。そうすると2種類味わえるからね。ささやかな楽しみだよ」

そう言って、紙皿にみずから取り分け始めた菅原さん。

食べづらいという理由でフォークは使わず、割り箸で一気に食べるのが菅原さん流です。

そういえば、菅原さんは衆議院議員。参議院選挙でも選挙活動はするんですね。
「参議院選挙で負けて、衆参で多数派が異なる『ねじれ』の状態になると、法案が通りにくくなるでしょ。だから衆議院議員が関係ないわけではまったくないんだ。今回は東京23区の選挙対策本部長を務めているから、遊説にどう人を配置するかとか、演説会の式次第をどうするかとか、自分の選挙より段取りを考えるのが大変だよ」

国政選挙中の活動の忙しさは、衆議院議員も参議院議員も関係ないんですね。

ランチもあっという間に平らげた菅原さん。
「よし、行くか!」
気合いを注入して、次の応援に向かっていきました。

ごちそうさまでした。