2018年12月25日

環境省 自然環境計画課 係長 松本真歩さん

お昼は粉チーズ?いえ、その正体は…

2018年12月25日

霞が関の官庁街に隣接する、日比谷公園。
華やかなクリスマスマーケットが催されていて、年の瀬を感じさせます。

その公園の一角にある、高鉄棒の周りには、昼どきになると、どこからともなくサラリーマンたちが集まります。

その中に、準備運動を始めたTシャツ姿の女性がいました。え、これが準備運動?かなり本格的です。

そしてかばんから取り出したのは、粉チーズの容器。お昼ですか…って、いきなり手に!?

そして女性はおもむろに…

鉄棒に飛びついて、軽々と大技を!

体を鉄棒から離して回転するこの技、「ともえ」というそうです。通りかかった人たちも、思わず立ち止まって見入っていました。手に振りかけていたのも、チーズではなく、滑り止めの炭酸マグネシウムの粉なんだとか。

この鉄棒の名手は、公園の隣にある環境省で働く官僚。自然環境計画課の係長、松本真歩さん(32)です。

ふだんのお仕事は「名古屋議定書」に基づいた国内外の関係者の調整。

議定書は、生物の遺伝子を使って開発した医薬品などの利益を、先進国と発展途上国の間で適正に分け合うことを定めているとか。

軽やかな身のこなしは、ひときわ目を引きますね。
「中学の時から、ずっと体操をやっていました。体はいつも動かしていたくて、仕事で来られない日以外は、ほぼ毎日来ています」

学生時代には日本選手権にも出場。今も、社会人の全国大会に出て、9月の大会では、跳馬で2位の成績を収めた腕前です。
「30分くらい、体を動かしたあと、着替えて、それからようやくお昼ごはんです」

公園のベンチで、手作りのお弁当を広げた松本さん。

この日は、小さめの弁当箱に、豚肉とエノキダケの炒め物に、卵焼き、ブロッコリー。そして、自宅にあったシャケをまぜた、リゾット風のご飯です。

「いつもギリギリまで運動しているので、このくらいの量で済ませます。雨が降って運動できない日は、銀座に行っておいしいものを食べることもあります」

そう話しているうちに、10分ほどで食べ終えました。
すでに8年ほど続けているこの習慣、松本さんにとって大切なひとときだそうです。
「午後の仕事に向けて、チャージするための時間ですね。そして、共通の趣味を持つ人たちとのコミュニケーションの場でもあります。先日、ここに集まる人たちで忘年会もしました」

午後も、打ち合わせなどに追われるとのことですが、すがすがしい表情で戻っていきました。忙しい中でも、健康的に体を動かし、人間関係の輪を広げることの楽しさがヒシヒシと伝わってきて、うらやましくなりました。

ごちそうさまでした!