PP参加国増やし
自由貿易体制拡大を」外相

アメリカのトランプ政権が保護主義的な動きを強める中、河野外務大臣は訪問先のベトナムで、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への参加国を増やすことなどで自由貿易体制の拡大を図りたいという考えを示しました。

ベトナムを訪れている河野外務大臣は、日本時間の13日午前、ASEAN=東南アジア諸国連合の閣僚らによる国際会議に出席しました。

この中で、河野大臣は、保護主義的な動きを強めるアメリカへの対応について「TPP=環太平洋パートナーシップ協定は今でも最善のオプションだ。ことしの年末には発効され、さらに参加国も拡大するだろう。より大きな自由貿易体制ができれば、アメリカの産業にもメリットがある」と述べ、TPP参加国を増やすとともに、アメリカにも復帰を促す考えを示しました。

また、「グローバルな経済発展には海上輸送の安全が要であり、ルールに基づく海洋の秩序や、質の高いインフラが必要だ」と述べ、安倍総理大臣が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」に理解を求めました。