アメフト「任より原因
究明を」鈴木スポーツ庁長官

日本大学のアメリカンフットボール部の選手による試合中の重大な反則行為を受けて日大の監督が辞任することを明らかにしたことについて、スポーツ庁の鈴木大地長官は20日夜、都内で取材に応じ、安全な大学スポーツを目指し、監督の辞任よりも原因究明を急ぐべきだという考えを示しました。

今月行われた日大と関西学院大学の定期戦で、日大の選手がボールを投げ終えて無防備だった相手選手に後ろからタックルしてけがをさせた問題では、19日、日大の内田正人監督がけがをした選手らに直接謝罪したあと、監督を辞任することを明らかにしました。

これについて、スポーツ庁の鈴木長官は20日夜、都内で取材に応じ、「監督の辞任よりも、危険なタックルがなぜ起きたのか原因を知りたい。選手以外のところから何かあったのではないかという話もあり、われわれの関心はそこにある」と述べました。

そのうえで鈴木長官は、内田監督が選手に反則行為を指示したかどうか答えなかったことについて、「なぜ答えられないのかよくわからない。これだけ騒ぎになっているので速やかに事実関係を話して、再発防止に努めてほしい」と述べ、安全で安心な大学スポーツを目指し、反則行為の原因究明を急ぐべきだという考えを示しました。