「当選おめでとうございます
と現金」県議が証言

公職選挙法違反の罪に問われている河井案里議員の裁判に、広島県議会の岡崎哲夫議員が証人として出廷し、案里議員が当選祝いだと言って現金を渡してきたと証言しました。

参議院議員の河井案里被告(47)は、夫で元法務大臣の克行被告(57)とともに、去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

東京地方裁判所で開かれた2日の裁判には、広島県議会の岡崎哲夫議員が証人に呼ばれ、合わせて50万円を受け取ったことを認めました。

岡崎議員は去年3月、県議会議員選挙で無投票で当選した翌日に、案里議員が事務所を訪れ、笑いながら「当選おめでとうございます。これ、二階幹事長から」と言って現金30万円が入った封筒をテーブルに差し出したと証言しました。

これについて岡崎議員は「案里議員はいつもジョークを言うので、『二階幹事長から』というのはジョークだと思った。当選祝いとして案里議員のポケットマネーから出たお金だと思い、違法性があるという感覚はなく、私の小遣いとして使った」と述べました。

また、参議院選挙まで2か月を切った去年6月には、河井元大臣が事務所を訪ねてきて「大変厳しい選挙なのでよろしくお願いします」と話し、現金20万円を置いていったと証言しました。

最後に岡崎議員は「非常に浅はかで軽率な行動だったことを猛省しています」と述べました。