輸出拡大へ大規模な組織改編
目指す 野上農相

野上農林水産大臣は、食品などの輸出拡大に取り組んでいる部署を一元化するなど、省内の大規模な組織改編を目指す方針を明らかにしました。

野上農林水産大臣は25日の閣議のあとの記者会見で、農林水産物や食品の年間輸出額を2030年に5兆円に増やす目標に向けて、来年度、省内の組織改編を目指す方針を明らかにしました。

具体的には現在、複数の部局に分かれて取り組んでいる海外での販売促進や、輸出先の規制緩和の働きかけ、それに国際交渉の担当を新たにつくる「輸出・国際局」に一元化します。

また、輸出拡大が期待される畜産分野を強化するため、現在は「生産局」の中にある「畜産部」を「畜産局」に格上げします。

会見で、野上大臣は「輸出をさらに拡大するとともに、国内の生産基盤を強化するため、体制整備を図りたい」と述べました。

農林水産省は、こうした方針を来年度予算案の概算要求とともに行う「組織・定員要求」に盛り込む方針です。