「プレゼント」発言
陳謝し撤回 東京労働局長

厚生労働省・東京労働局の勝田智明局長は去年12月の記者会見で、裁量労働制を不正に適用していたとして野村不動産の社長に対する特別指導を発表しましたが、その3週間ほど前の記者会見で「次回はプレゼントがある」などと発言していました。

これについて6日開かれた衆議院厚生労働委員会に出席した勝田局長は「その時点では特定のことを念頭に置いたものではなく、12月26日の定例会見では野村不動産に対する特別指導を『プレゼントというほどいい話ではないですが』と言いつつ公表した。この発言は、あたかもプレゼントとして提供する、と誤解を招くようなものであり、おわびのうえ撤回させて頂く」と述べました。

また、野村不動産の社長に対する特別指導を発表した記者会見で「マスコミ業界とか、そういうので取り上げてほしいですか」と発言したのではないかと問われたのに対し「不適切な発言であり、申し訳なく思っている」と述べて、発言を認め、陳謝しました。

さらに勝田局長は、先月30日の記者会見で野村不動産の社長への特別指導に関する質問に対し「何なら皆さんのところに行って是正勧告してあげてもいいんだけど」などと発言したことについて「局長の権限をいたずらに行使するかのような発言で、不適切だった。国民に労働行政の公平公正に大きな疑念を抱かせることになり、深くおわび申し上げる」と述べ、改めて陳謝しました。