身のケア支援が課題
厚労相が千葉視察

加藤厚生労働大臣は台風15号の影響が続く千葉県の被災地を訪れ、壊れた自宅で生活している高齢者の心身のケアが課題になっているとして、介護士や看護師の確保などを通じて、きめ細かな支援を行っていく考えを示しました。

加藤厚生労働大臣は19日午前、千葉県鋸南町で屋根がはがれた住宅を訪れ、この家で暮らす高齢夫婦から今も高齢者向けのデイサービスが休業していて通うことができない状況などを聞きました。

続いて館山市の診療所を訪ね、院長から認知症患者の家族が介護と自宅の復旧に追われて、疲労がたまっていることや介護士の数が足りず、在宅の高齢者や避難所生活を続けている障害者などの心身のケアが課題となっていると説明を受けました。

視察のあと加藤大臣は記者団に対し、「こうした状況が続くと身体的、精神的な疲労がたまっていくので、状況をしっかり把握しながら必要な支援を行っていく。人手も足りないので、ほかの自治体から応援をお願いするなど、対応していきたい」と述べ、介護士や看護師の確保などを通じて、きめ細かな支援を行っていく考えを示しました。