ヒンギャ避難民
支援強化の考え 外相

河野外務大臣は、訪問先のバングラデシュで、モメン外相と会談し、隣国ミャンマーから逃れて暮らすロヒンギャの人たちの劣悪な生活環境の改善に向けて、支援を強化する考えを示しました。

河野外務大臣は30日、バングラデシュで、隣国ミャンマーの少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの人たち90万人以上が、迫害から逃れて暮らす難民キャンプを訪問しました。

日本が支援した給水施設や、避難民みずからが手がけている崖崩れ対策を視察しました。

そして、避難民らと懇談し、「日本は、皆さんが元の住みかに安全に帰れるようにしたい」と述べました。

このあと河野大臣は、首都ダッカで、モメン外相と会談し、避難民の劣悪な生活環境の改善に向けて、支援を強化する考えを伝えました。

そのうえで、「避難民のミャンマーへの帰還を始めるため緊密に連携したい」と述べ、ミャンマー政府に避難民の早期帰還に向けた具体的な取り組みを働きかけていくことで一致しました。

河野大臣は、記者団に対し、「キャンプには子どもも多く、教育をしっかりやらないといけない。バングラデシュの負担も相当大きく、日本を含む国際社会の取り組みが必要だ」と述べました。